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欧州のイスラム教徒数十人がパキスタンでテロ訓練

欧州のイスラム教徒数十人がパキスタンでテロ訓練

Posted October. 05, 2010 06:43,   

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米国が3日、欧州を旅行する米国人に対し、国際テロ組織アルカイダのテロに注意するよう呼びかける渡航情報を出し、フランスやドイツなどが緊張している。フランスは、観光地や公共の場所の警戒を強化し、英国も保守党の全党大会場に軍や警察を動員するなど、ものものしい警戒態勢を敷いてる。

●緊張するフランスとドイツ

フランス外務省は声明を出し、「米国のテロ警戒勧告は、フランスが下した措置と一致する。テロの脅威は高まっており、高い警戒レベルが維持されるだろう」と明らかにした。治安責任者のブリス・オルトフ内務相は、「米国の措置を考慮する。フランス国民を過度に心配させてはならないが、現実を否定してもいけない。注意しなければならない」と述べた。

フランスは、エッフェル塔爆破の1回目の脅迫(9月14日)の2日後の9月16日から、テロ警戒レベルを上から2番目の「赤」に上げている。このため、米国の措置による追加対応はまだない。

しかし、エッフェル塔とノートルダム聖堂、コンコルド広場のように外国人観光客が多く集まる場所や北駅、東駅、サン・ラザール駅などのターミナル駅では、武装した軍や警察が普段より強化した警戒態勢を敷いた。フランス政府は、巡察兵力を増やすことを検討している。

西欧最大のイスラム教徒居住国のフランスは最近、アルカイダによって自国民5人が拉致されたうえ、新たに都市ゲリラのテロの脅威まであり、警戒を強めている。世界最大の観光国として、今回の措置が米国や欧州の観光客の縮小につながらないか懸念している。

ドイツ内務省は声明を通じ、「当局は必要なセキュリティ措置を取っており、テロが迫っているという具体的な兆候はない。今のところ、テロの警報レベルを変える理由はない」と明らかにした。しかし、ドイツは最近、アフガニスタン・カブールで米軍に逮捕され、アルカイダのテロ計画を明らかにしたとされるアフガン出身のドイツ人、アフマド・シディキ容疑者が、テロ計画の中心に8人のドイツ人が関与していることを明らかにし、当惑している。

ドイツ政府は、シディキ容疑者を取り調べるため、情報機関関係者を現地に派遣し、パキスタン北部のワジリスタンにいるとされる8人の身元と背後の追跡に全力を上げている。

英国は、テレサ・メイ内務相が、「我々は深刻で実質的なテロの脅威に直面しており、そのような可能性が十分にある」と述べた。BBC放送は、「情報当局は、今回のテロ計画はアルカイダが最近計画した最も深刻なテロと見ている」と報じた。BBCによると、今回の計画の英国人関係者2人のうち1人が先月、米軍の空襲で死亡した。

●米国も緊張

オバマ米大統領は、欧州の主要都市に対するテロ攻撃の可能性を受け、1日夜と2日朝に外交安全保障チームと会議を開くなど、緊迫した対応を見せた。また、オバマ大統領は3日と4日午前にも、テロの動きに関するリアルタイムの情報を受けた。

これに先立ち、ホワイトハウスは2日午後、ピート・ラウス大統領首席補佐官の主宰で関連閣僚や国家安全保障会議(NSC)の主要人物が出席しテレビ会議を行い、ジョン・ブレナン大統領補佐官(テロ担当)やクリントン国務長官のブリーフィングを聞いた。

シャピロ大統領副報道官は、「欧州へのテロ計画を知った時から、オバマ大統領は、テロを防ぐあらゆる案を講じて米国人を最大限保護するよう指示した」と話した。

●英国情報機関「英国人20人がパキスタンで活動」

パキスタン軍情報機関(ISI)関係者は3日、「パキスタン北西部の国境地帯のテロ訓練キャンプで、欧州市民権者のイスラム教徒数十人が、テロの訓練を受けて活動していることが把握された」と明らかにした。同関係者は、「彼らのほかにも、チェチェン人やウズベキスタン人、アラブ人、トルコ人らが訓練を受けており、一部は空軍パイロットなど高学歴者だ」と付け加えた。

英国の偵察機関・政府通信本部(GCHQ)も、約20人の英国人がワジリスタンなどで活動していると推定した。英当局の関係者は、「パキスタン国境地帯の携帯電話を追跡した結果、英国内のパキスタン人居住密集地域のミドルランド地域と連絡を取っていることが把握された」と伝えた。



taylor55@donga.com triplets@donga.com