史上初の優勝に得点王と最優秀選手まで…。
サッカーの17歳以下(U−17)女子W杯の韓国代表は26日午後7時、金色に輝くW杯をめぐって日本と運命の対決を行う。両チームのエースは17歳同年の韓国のヨ・ミンジ(咸安代山高)と日本の横山久美(十文字高)。トロフィの行方は二人の活躍次第で決まる見通しだ。二人は、また得点王のゴールデン・ブーツと最優秀選手賞であるゴールデン・シューを巡って競争する。
●8ゴールで得点首位のヨ・ミンジ
今大会でヨ・ミンジの活躍は出場した16ヵ国の選手では抜群だ。ヨ・ミンジは大会直前までも右足膝のじん帯負傷でまともに走ることさえも厳しそうに見えた。チェ・ドクジュ監督は「ヨ・ミンジの体調は70%くらい」と言っていた。ヨ・ミンジは、そういう懸念を吹き飛ばすように、1次リーグ初戦の南アフリカ戦から大活躍した。南ア戦で2ゴールを皮切りにドイツ戦を除いては得点行進を続けてきた。
とくにナイジェリアとの準々決勝では、韓国人選手では国際サッカー連盟(FIFA)が主管する大会の1試合最多となる4ゴールを決めた。俊足を活かした突破と、GKを交わす瞬間の判断力に優れている。20歳以下代表で活躍したチ・ソヨン(漢陽女子大学)を超えて、韓国女子サッカーをリードする有望株として注目を集めている。
ヨ・ミンジは5試合で8ゴール(3アシスト)を決め、得点単独首位に立っている。2位のキラ・マリノフスキ(7得点・ドイツ)はチームが準々決勝で敗退し追加得点のチャンスがない。異変がない限り、FIFA主管の大会で韓国人では初めて得点王が誕生する可能性が高い。
●絢爛なドリブル、横山の日本
22日にあった日本対北朝鮮の準決勝。1−1で拮抗していた後半25分、横山はゴールの23メートル前から絢爛なドリブルを披露した。狭いスペースで北朝鮮選手5人を次々と交わしては、ゴール枠の左まで突破してはネットに突き刺した。リオネル・メッシ(アルゼンチン)を連想させた。この場面は、世界のサッカーファーンの熱い関心を集め、ネット動画サイトに「女子サッカー史上偉大なるゴール」と言うタイトルで急速に広がっている。
横山は1次リーグを含めて5試合で6ゴール決めた。ドリブルに長けていて、韓国DFの一人や二人は軽く交わせる。吉田弘監督は、北朝鮮との準決勝戦後に横山について「今大会では引き続き決定的な一発を決めてくれた。今日も一緒だ。私が見た最高の選手だ」と褒め称えた。
しかし体力に弱点がある。5試合でフル出場したのは1試合に過ぎない。出場時間は318分で、ヨ・ミンジの407分には大きく及ばない。ほとんど後半戦のジョーカーとして途中出場した。韓国との決勝戦でも先発よりは後半戦からの出場が有力だ。短い出場時間にも得点が多いのは、決定力が高いことを物語る。
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