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サッカー場の不良なピッチが問題、気候に適した芝生種を探せ

サッカー場の不良なピッチが問題、気候に適した芝生種を探せ

Posted September. 09, 2010 03:14,   

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サッカー韓国代表が7日、ソウルワールドカップ競技場でイランと強化試合を行った後、国内のサッカー競技場の不良なピッチ問題が再び世論のまな板に載せられた。趙広来(チョ・グァンレ)代表監督は、「グラウンドのピッチ状態が良くなくてパスゲームが難しかった」と訴えた。先発出場した李青龍(イ・チョンヨン=ボルトン)も「パスを交わし難いくらいだ」と話した。

相手も同じ条件だったので試合結果をピッチのせいだけにするのはよろしくないという反応もある。しかし、趙監督の言う通り、繊細なパスに頼るチームにとってはピッチ状態が不利に働いたのは事実だ。

パスゲームをする代表的なチームで知られる済州(チェジュ)ユナイテッドのパク・ギョンフン監督は「今年は全国的に競技場の状態が酷い。パスゲームには正確なパスが基本なのだが、ピッチ状態が良くないためパスのスピードも不規則で、コントロールも思うようにできず、選手たちが手を焼く」と話した。

今年、ピッチの状態がとりわけ不良な理由は、高温多湿な気候がためだ。国内のサッカー場には、よく四季芝生で知られるケンタッキーブルーグラスが主に植え付けられているが、実はこの種は、摂氏15〜20度の涼しい気温で育つ寒帯性だ。ところが今年は8月末まで集中豪雨が降り続けたうえ、1ヵ月近く30度を超える猛暑が続き最悪の条件だった。

球場のピッチは大半が自治体の施設管理公団で管理しているが、担当者たちは韓国の気候に適合した芝生を見つけて種を撒くことが根本的な解決策だと指摘した。ソウルワールドカップ競技場の芝生管理を任されているソウル施設管理公団のシム・ソンホ課長代理は、「イングランドやフランスなどの欧州リーグの球場の場合、ピッチ状態が良好なのは芝生が欧州の気候に適合しているからだ。7、8月に試合も多くて一番暑い国内では、今の芝生は適していない」と話した。

だからと言って土着種を使うわけにもいかない。土着種は根が横に張り、サッカー場の芝生に使うには問題がある。シム課長代理は「韓国の気候に順応力を持つ優秀な種を見つける一方で、リーグやサッカー協会も芝生の回復期間が長くかかる夏場に試合数を減らしたり、一つの会場に試合が集中しないよう調整することが解決策として考えられる」と語った。

結局、試合会場のピッチ状態の改善は、韓国プロサッカー連盟と大韓サッカー協会が頭をつき合わせて取り組むべき問題だという意味だ。



kimsk@donga.com