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辞退論かわす趙顯五氏問題、人事聴聞会の対策が絡み与党の空気微妙に

辞退論かわす趙顯五氏問題、人事聴聞会の対策が絡み与党の空気微妙に

Posted August. 17, 2010 03:55,   

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「強硬基調のなかの様子見」

警察庁長官に内定した趙顯五(チョ・ヒョンオ)ソウル地方警察庁長の進退問題を巡り、与党内部の空気が微妙だ。すでに人事聴聞会の対象となっている数人が、偽装転入などの疑惑が持ち上がっているなか、与党は、概ね業務遂行とは直接的な関連がないという強気な姿勢で一線を画している。しかし趙氏に対しては、不適切な発言問題やソウル地方警察庁長時代にあった楊川(ヤンチョン)警察署の被疑者拷問事件や警察署長の抗命波紋などで正常な職務遂行が無理ではないかという根本的な疑問が持ち上がっている。

与党ハンナラ党の執行部が16日に非公開で行った最高委員会議では「与党だからといって(人事聴聞会)候補者の過ちや不正を庇うことはないだろう」という声が支配的だった。事実上、趙氏問題を念頭に置いた発言だった。同党の安亨奐(アン・ヒョンファン)スポークスマンは趙氏を名指しして、「現在問題になっている部分について、本人の説明を聞いたうえで、何が真実なのかを綿密に確認したい」と話した。

特に、ある最高委員は、会議のなかで「他の疑惑はともかく天安(チョンアン)艦沈没事件に関連した発言は極めて不適切だった。子女教育のための偽装転入とは次元が違う問題だ」と述べ、趙氏の発言を厳しく批判したという。

しかし、このような強硬基調の中でも、与党が趙氏を辞退させるカードを切り出すのは容易なことではなさそうだ。李明博(イ・ミョンバク)大統領が趙氏の内定を撤回する場合、現在までの各種疑惑が持ち上がっている他の(人事聴聞会)候補者たちに対しても、野党が第2、第3の内定撤回を要求する可能性があるからだ。趙氏が粘ってくれた方が、むしろ他の候補者たちに向けられる野党の攻勢をかわす「盾」の役割を果たすだろうという情勢判断があるのではないかという見方もある。



egija@donga.com yongari@donga.com