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中国で逮捕された脱北の元韓国軍捕虜、中国政府が北朝鮮に送還

中国で逮捕された脱北の元韓国軍捕虜、中国政府が北朝鮮に送還

Posted July. 27, 2010 08:36,   

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昨年8月、中国の公安に逮捕され、長期間抑留されていた元韓国軍捕虜のJ氏(81)の行方について、韓国政府が、最終的に北朝鮮に送還されたものと把握していることが明らかになった。

政府筋は26日、東亜(トンア)日報記者に対して、「政府はこれまで(J氏の韓国亡命のために)外交努力をしてきたが、北朝鮮へ送還された」と話した。J氏が昨年9月、北朝鮮へ送還されたという情報が今年2月にあったが、政府当局者は当時、「そのような説があるということは知っていが、事実かどうかは確認できていない」と明らかにしていた。

政府は、J氏の抑留後、中国の外交当局と50回以上接触し、J氏の韓国への亡命許可を要請したが、中国当局はJ氏の所在や健康状態すら伝えなかった。このため、政府がJ氏の問題解決を中国当局に要請する過程で外交摩擦が生じるほどだったという。

中国のこのような態度で、政府内でも「静かな水面下外交」ではなく、中国当局にJ氏の国内送還を公に求める外交戦略に切り替えるべきだという主張が提起されたという。しかし、韓国と中国の関係に悪影響を及ぼし、経済協力や北朝鮮の核問題など他の分野で、協力が得られない可能性があるという理由で、この意見は受け入れられなかったという。

専門家らはこれまで、韓国政府が元韓国軍捕虜や脱北者の問題で、中国に対し、「国際社会の責任ある構成員として、人道的責務を果すべきだ」と主張してこそ、中国は態度を変えることができると指摘してきた。

J氏は、脱北を斡旋した国内団体関係者が、中国内の脱北ブローカーと脱北費用を巡って対立したため、中国公安に通報され、脱北8日後の昨年8月24日に抑留された。J氏は、韓国戦争当時、韓国軍第5軍団3師団所属で参戦し、52年に人民軍の捕虜となった。



zeitung@donga.com