米国の軍事専門誌「ディフェンスニュース」は8日、「ボーイング社が今月中にステルス機能を追加し、アップグレードさせたF−15サイレントイーグル(F−15SE、写真)の輸出許可を、米政府から受ける見通しだ」とし、「最初の客になりうる韓国に対し、F−15SEの販売促進に正式に乗り出すことができる」と報じた。
F−15SEは、胴体にコーティングや特殊処理が追加された上、ステルス機能まで備え、さらに機体の内部に空対空ミサイルや合同精密直撃弾(JDAM)などの空対地ミサイルも搭載できる。
ボーイングのF−15SEのプログラムマネジャーであるブラッド・ジョンーズ氏は、「韓国からサイレントイーグルに関する情報提供を要請を受け、ボーイングは輸出ライセンスを申請し、今月中に許可が出るものと期待している」と話した。
ボーイングは昨年末から、韓国側とサイレントイーグルの輸出を巡り、暫定的な協議を行っている。韓国は現在、F−15SE戦闘機導入と関連した妥当性検討作業を行っているという。
一部では、ボーイングが韓国との交渉で優位に立つためにマスコミに情報を流したと言う見方もある。韓国空軍は、第5世代ステルス機の確保を念頭に、次世代戦闘機(FX)事業を推進しており、現在、米ロッキード・マーチン社のステルス機「F−35」と、ボーイングのF−15SEを天秤にかけているという。
防衛事業庁は来年9月までに、次世代戦闘機機種を決定し、11月に契約を交わす予定だ。
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