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SK、次世代3大産業に17兆5000億ウォン投資

SK、次世代3大産業に17兆5000億ウォン投資

Posted July. 02, 2010 07:07,   

SKグループは、新エネルギーやスマート環境、革新技術の3大産業を次世代成長エンジンと決め、20年までに17兆5000億ウォンの投資を決めた。これと共に、中国統合法人であるSKチャイナの発足をきっかけに、中国を始め中南米や中東、東南アジアなどへグローバル拠点地域の拡大を図る。

SKは先月30日、ソウル鍾路区瑞麟洞(チョンノグ・ソリンドン)のSKビルで、崔泰源(チェ・テウォン)会長と主要系列会社の最高経営者(CEO)らが出席のもと、開かれた「成長戦略会議」で、このような将来の新成長戦略を樹立したと1日、明らかにした。1日は、SKが持株会社体制に公式的に発足してから3年を迎える日であり、「第2の本社」と呼ばれるSKチャイナの公式的な発足日だ。

崔会長は1日、SK(株)の役員や従業員らと父親である故崔鍾賢(チェ・ジョンヒョン)会長が、植林事業を行った忠鋻北道忠州市(チュンチョンブクド・チュンジュシ)の人登山(インドゥンサン)に登り、「持株会社発足3周年をきっかけに、新たに樹立した成長戦略は今後、SKの競争力強化はもとより、我が国の経済成長の礎になるべきだ」と意志を固めた。

●今年から3大新成長事業推進

SKが決めた3大中核事業は、△新エネルギー資源の確保(Energy)、△スマート環境の構築(Environment)、△産業革新技術の開発(Enabler)である。

新エネルギー資源の確保に向け、SKエネルギーを中心に太陽光やバイオ燃料、2次電池など環境にやさしい低炭素型の未来エネルギー事業を実施する。4兆5000億ウォンを投資し、1万1000あまりの雇用創出が目標だ。これと共に、原油やガス、鉄鉱石、天然ゴムなど海外資源の確保に向け、投資も拡大する。SK側は、「技術開発や海外資源の開発を通じ、我が国のエネルギー自足率でのSKの貢献度を、08年の6%から13年は13%にまで引き上げるつもりだ」と語った。

スマートシティとスマートグリード(知能型電力網)、エコ素材、水処理事業などにも4兆2000億ウォンを投資する。SK建設やSKケミカルなどから9000あまりの雇用創出する計画だ。

特に、注目される分野は、SKテレコムが主導する産業革新技術だ。SKは、同分野に最も多い8兆8000億ウォンをつぎ込み、2万2000以上の雇用を新たに創出することを決めた。グループの最大メリットである次世代情報通信技術(ICT)を活用した産業生産性の増大(IPE)事業が、その柱である。また、モバイル遠隔診療や新薬開発事業も推進する。

SKは、今年から1兆3000億ウォンを投資し、新事業に着手する。SKの成長エンジンは、先日、未来戦略を発表した三星(サムスン)やLGの次世代事業と重なっており、今後も激しい競争関係が予想される。

●「中国にもう一つの国内市場」

また、同日、中国では、SK中国事業を総括するSKチャイナが発足し、本格的な運営を開始した。SKチャイナは、朴永浩(バク・ヨンホ)総括社長を中心に、エネルギー(朴サンフン社長)、化学(金龍欽社長)、情報通信・新事業(徐鎭宇社長)、流通物流(白承漢本部長)、経営支援(金泰振社長)、都市開発事業団(スン・ズチャン団長)など、会社内の会社(CIC)の形で組織を見直した。

崔会長は同日、SKチャイナに送った動画メッセージで、「中国は、韓国と共にもう一つの国内市場をみる挑戦的な見方を持つべきだ」と強調した。

これと共に、中南米や中東、東南アジアなどの新興市場への戦略も見直した。中南米では、最近、完成したペルー液化天然ガス(LNG)工場と連携し、原油や天然ガス、鉄鉱石など資源開発事業に集中させる。中東地域では、豊富なオイルマネーを背景に急成長を遂げているさまざまなインフラ改善事業に、積極的に参加する計画だ。また、東南アジア地域では、次世代通信事業や石油、石炭、天然ゴムなど資源開発事業に全力を傾けることにした。



fineday@donga.com