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「変化より安定」選んだ次世代お茶の間スターたち

「変化より安定」選んだ次世代お茶の間スターたち

Posted June. 29, 2010 08:26,   

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俳優の金南佶(キム・ナムギル)と李敏鎬(イ・ミンホ)、そして、ハン・ヒョジュ。昨年ドラマで大きな人気を博していた彼らが、今年の上半期に披露した次期策では、期待に及ばない評価を得ている。既存のヒット作のイメージから抜け出せずにいるだの、演技力が今ひとつだのといった指摘もある。

昨年、話題作のMBCの「善徳(ソンドク)女王」で、美室(ミシル=高賢廷扮)の息子として善徳女王(李ヨウォン扮)を愛した悲運の男「ピダム」役を演じた金南佶は、今年5月、SBSの「悪い男」で戻ってきた。

「善徳女王」で存在感のある脇役を演じた金南佶は、初のヒロインを射止めた。財閥の息子として養子縁組されるが、まもなく離縁され、復讐を企てる「シム・グォンウク」役を演じている。

ところが、放送後、新しい役が以前の役のピダムとイメージが重なっているという指摘の声が相次いでおり、「現代版ピダム」という造語まで作られた。やや小汚い外見にタフに振舞っては、たまに作る憂愁に満ちた表情まで似ているという指摘も出ている。馬に乗る場面がバイクに変わるなど、背景が現代になったということだ。金南佶は、14日の記者懇談会で「残念な部分が多い。(ピダム)イメージに対しては不毛な部分もある」と、重複する役の問題を認めた。「悪い男」の視聴率は10%半ばで悪くないが、放送前の期待には及ばないものだ。

KBS(公共放送)2の「韓国版花より男子」で、「イケメン熱風」を巻き起こした李敏鎬は、4、5月に放送されたMBCの「個人の趣向」で1年ぶりに復帰した。李敏鎬は、財閥グループの御曹司(花より男子)から、建築事務所の所長(個人の趣向)に身分が下がったが、高級なスーツを着こなし、気難しい性格でぶっきらぼうな口調で、女性らを魅了しているのは変わらなかった。

李敏鎬は、ゲイに誤解される役で比較的にコミカルな要素を強調させたが、「花より男子」のク・ジュンピョ(道明寺)のイメージから脱するのには限界があり、感情のメリハリのつかない発声のため、「棒読みだ」と評価された。「花より男子」の最高視聴率は、34.8%(TNms)だったが、「個人の趣向」は14.2%にと止まった。

文化評論家の李ヨンミ氏は、「金南佶と李敏鎬が『変化』より『安定』を選択し、既存にヒットしていた横柄で、生意気なイメージを繰り返すのが残念だった」と言い、「李敏鎬の場合、『花より男子』の際には、『F4』の中で演技力が勝るとも劣らず、特に問題はなかったが、『個人の趣向』では、不自然な演技が後になって露呈してしまった」と分析した。

ハン・ヒョジュは、すっかり視聴率が高止まりで安定している。現に昨年、SBSの「輝かしい遺産」で40%の視聴率を記録した彼女は、今年出演したMBCの「トンイ」が、15日付けの視聴率は33.1%を記録した。

しかし、ハン・ヒョジュはドラマの成功に比べ、いまだに俳優自体の存在感が薄いという評価を受けている。ハン・ヒョジュは、「輝かしい遺産」で「俳優自体のカリスマより、よいシナリオのおかげで人気を集めた」と評価されており、これは李ビョンフン・プロデューサーが演出する「トンイ」でも同様だ。

ユン・ソクチン忠南(チュンナム)大学教授は、「ハン・ヒョジュの演技はステレオタイプであるため、個性を欠いている。まだ、俳優自体のカリスマよりは、演出とシナリオに恵まれた側面が大きいようだ」と述べた。



hic@donga.com