サッカーのワールドカップ、南アフリカ大会本大会の開幕を控え、26日から、オーストリア・ノイシュティフトで合宿練習を行っているサッカー代表チームには、2つの課題がある。「圧迫」と「体力」だ。代表チームは親善試合が予定されていても、戦術練習よりは体力練習に集中している。
守備陣やミッドフィールダー、攻撃陣などのポジションに関係なく、相手への圧迫を行うためだ。実際、代表チームは24日の日本との強化試合で、圧迫プレーのメリットを披露した。ミッドフィールダーのプレーが強みの日本は、代表チームの圧迫プレーに対し、きちんと攻撃チャンスをつかむことができず、崩れてしまった。積極的な圧迫は、攻撃チャンスの食い止めはもとより、流れを断ち切るのには大変有効である。90分間、絶え間なく圧迫プレーを行うためには、強い体力が欠かせない。
02年の韓日ワールドカップ共催のときも、フース・ヒディンク監督は選手らに対し、絶えず、体力トレーニングを強調し、ベスト4入りの神話の足がかりを作った。当時、体力担当トレーナーだったレイモンド・ベルハイエンは現在も、代表チームでフィジカルコーチとして働いている。
代表チームはオーストリア入りした27日の初の練習で、軽い回復トレーニングを行っただけで、その後は、体力を引き上げることに重点をおく練習プログラムを行った。オーストリア入り後、まだ、きちんと戦術練習は行っていない。代表チームの体力練習は、ヒディンク監督がすでに実施したパワートレーニングとしてまとめることができる。
代表チームはトレーニング中は、単にスタジアムを走るのではなく、試合の状況に合わせた動きや体力を引き上げる練習を行っている。2人1組での相互の引っ張り合いなどのトレーニングは、ジャンプ力や腹筋、上体筋肉を強化させる。シャトルラン・テストやインターバルトレーニングなども、体力の増大には欠かせないトレーニングだ。代表チームは28日、日ごろの50%水準のシャトルランテストを実施し、体調を調整した。また、練習時間を次第に増やし、回復時間を減らすインターバルトレーニングを実施し、実際の試合の似ている状況で、4対4、7対7などのミニゲームを行った。
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