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三星とGE、スマートグリッド事業で提携

三星とGE、スマートグリッド事業で提携

Posted May. 20, 2010 03:03,   

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三星(サムスン)とゼネラルエレクトロニック(GE)が、スマートグリッド分野で提携することになった。19日、電子業界によると、最近、GEと三星は、スマートグリッドの技術研究や事業開発協力を前提に、「パイロットプロジェクト(モデル事業)」を開始している。

GEの幹部社員は、「GEは、三星のスマートグリッド関連技術に大変関心を持っている」とし、「相互にとって、成長可能性の高い協力領域を見つけた」と語った。最近、韓国を訪問したGE役員団は、三星電子の関係者らと会い、これについて具体的協力対策について話し合ったという。

三星はまだ、スマートグリッド事業を前面に掲げていない。しかし、昨年9月、三星電子は韓国スマートグリッド協会のメンバー会社として加入し、業界では三星が、スマートグリッド市場に本格的に参入するのではないか、という見方が多かった。現在、協会には、三星電子や三星電気、三星SDIが加入している。

三星は、政府が済州市舊左邑(チェジュシ・グザウブ)に建設中である「スマートグリッド実証団地」事業にも、KTやSKテレコムのコンソーシアムパートナーとして参加している。13年の完成を目標に建設されているこの実証団地には、三星電子(スマート家電製品の供給)や三星SDI(エネルギー貯蔵装置の供給)、三星SDS(官制網の構築)、三星物産(建設)など、三星の複数の系列会社が参加し、それぞれ関連技術の開発を担当している。

団地の関係者は、「スマートグリッド分野の最大課題の一つは、『家電のスマート化』だ」と主張し、「三星電子は、この関連技術の開発責任を持っている」と説明した。スマートグリッドが実現するためには、照明やエアコン、テレビなどの家電製品が、電力の需要供給状況によって電力使用を最適化するほど、「利口」にならなければならないが、現在の家電製品にこのような製品はないという。同関係者は、「当面は、コンセントの端に別の『脳(チップ)』を埋め込み、電力状況を認知しているが、究極には製品そのものが感知し、処理するのが目標だ」と語った。

電子業界は、GEが家電や照明、電力網の構築など、さまざまな関連事業を運営しているだけに、両社がスマートグリッド分野で協力する場合、「相乗効果」は相当大きくなるものとみている。GEは最近、力を注いでいる新興諸国のインフラ開発事業に、スマートグリッド関連技術を融合させる可能性に注目している。三星は、GEとの協力を通じ、世界最大のスマートグリッド市場の米国にアプローチできる有利な位置を占める見通しだ。

これに関連し、政府は、スマートグリッド技術を半導体や情報技術(IT)に次ぐ、韓国を代表する次世代産業として育成する計画だ。知識経済部の関係者は、「エネルギーの枯渇やエコ問題が世界的な関心事に浮上しており、スマートグリッドに注目する国々が増えている」とし、「14年のスマートグリッドを巡る世界市場の規模は、189兆ウォンに上る見込みだ」と語った。



imsun@donga.com