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外国のラブコール殺到 首脳クラスの米国務長官クリントン氏のパワー

外国のラブコール殺到 首脳クラスの米国務長官クリントン氏のパワー

Posted May. 15, 2010 07:12,   

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オバマ大統領と08年の民主党指名候補選びで「世紀の対決」を繰り広げたクリントン米国務長官が、ナンバー2の地位を固めている。特に、オバマ大統領が約100年ぶりに国民皆保険の導入という国内の改革アジェンダを終えた後、「核のない世界」を旗印にした外交安保ビジョンをテーマに掲げ、クリントン長官の人気は最高値をつけている。

国務省のある当局者は、「年末まで、クリントン長官の訪問を望む国家のラブコールが殺到している」と話した。ワシントンの外交筋は、「一言で言って、国家元首級の国務長官と見ていい。歴代の国務長官の中で重量感は最高だ」と強調した。

24日に開かれる第2回米中戦略・経済対話の出席のために北京を訪問するクリントン長官は、アジア訪問期間中に自国に立ち寄ってほしいという域内諸国の要請を受けたという。7月末、ベトナム・ハノイで開かれるアセアン地域フォーラム(ARF)の出席を控え、クリントン長官の外交の動きに関心が集まっている。

腐敗の清算と行政刷新を求める米国とギクシャクした関係を続けてきたアフガニスタンのカルザイ大統領の訪米期間中、スポットライトを受けたのもクリントン長官だった。米国訪問1日目のカルザイ大統領に同行して、アフガン戦参戦で負傷した兵士が入院する病院を訪れたクリントン長官は、13日のアフガンの女性長官との会談の席で、「決してアフガンの女性の権利をなおざりにしない」と述べ、女性の権利の伸張の旗手という自身の存在感を際立たせた。

オバマ大統領と決死の政治的争いを繰り広げたクリントン長官が、自分の立場を強固にできた第一の秘訣は、外交安保の分野で自分の独自的で堅固な領域を作り出していることと無関係ではない。クリントン長官が支配するいわゆる「ヒラリーランド」は、オバマ大統領もむやみに扱えないクリントン長官の自治区域と評価されている。

ヒラリーランドは、クリントン長官が大統領になるプランを稼動した上院議員在職時からの自分の師団と、国務長官として活躍してきた1年半の間に国務省で築いた人脈の通称。クリントン長官は、オバマ大統領から国務長官職の提案を受けた時、職員任命権限を保障することを条件に提示し、オバマ大統領は、クリントン長官に国務省の要職200程を任命できる全権を付与した。

多少リベラルなオバマ大統領と違って、保守的で強硬なイメージで、いわゆる「バッド・コップス」の役を果たしているのもクリントン長官だ。クリントン長官は、米国の外交安保路線に挑戦する勢力に対して、オバマ政府内で最も強硬な発言をしている。西欧世界の警告にもかかわらず、核開発を止めないイランに対しては、政権交代もあり得るという趣旨の発言をし、北朝鮮にも「悪行に対しては、必ず相応の代価を支払わせる」と何度も警告した。さらには、米国の最高同盟国であるイスラエルに対しても、「パレスチナとの和平交渉の決裂で、歴史的責任から自由ではない」と歯に衣着せなかった。

しかし、多くの米国人は、クリントン長官が永遠に「オバマの女性」に残らないと見ている。米国メディアは、クリントン長官が何度も次期大統領選挙に関心がないと言っているにもかかわらず、依然として12年の次期大統領選挙で最も強力な潜在的大統領候補の隊列に上っている。



triplets@donga.com