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李大統領、韓中FTAの検討を指示

Posted April. 21, 2010 02:59,   

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李明博(イ・ミョンバク)大統領は20日、「韓中自由貿易協定(FTA)の締結問題を検討するように」と、関係省庁に指示した。同日李大統領は、国務会議で「中国がかなり速いスピードで成長し、市場環境が急変している。変化する状況に、前向きに有効に備えなければならない」とし、このように述べた。

李大統領が、韓中FTAの締結について公に取り上げたのは初めて。これに先立ち、李大統領は12日付けで報道された米国ワシントンポストとのインタービューで、「中国が軍事面でも経済面でも急速に成長している。韓米FTAは、中国も視野に入れて進めるべきだ」と、遠まわしに韓中FTAに触れている。

韓中FTAは、現在3年間産官学の共同研究が行われており、その結果次第でFTA締結に向けた政府レベルの議論を開始するかどうかが決まる。そのようなことから、李大統領の同日の発言は、今すぐ韓中FTA締結交渉に当たるようにした指示というよりは、米国に対し韓米FTAの早期批准を促すための働きかけとして受け止められる。李大統領が最近、韓半島情勢の不安定さを考慮し、中国との協力関係の強化を図るための布石として、韓中FTAの締結を提示したのではないか、という見方もある。

朴善圭(パク・ソンギュ)大統領府報道官は、「(李大統領は)米国では、韓米FTAの批准を迫る切り札として、韓中FTAについて触れた側面があるが、今日の発言は純粋に中国という変数だけを見ても、効果的に対応することが望ましいという側面で言及したのだ」と説明したい。さらに、「FTAは世界的な流れであり、これをバネにして市場の影響力を強化し、市場への進出を拡大しようというのが、李大統領の基本的な考え方だ」と述べた。



koh@donga.com