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伝統酒のオンライン販売、システムの不安定さを露呈

伝統酒のオンライン販売、システムの不安定さを露呈

Posted April. 03, 2010 03:31,   

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政府が1日から伝統酒のインターネット販売を認め、「大人1人当たり1日50本」を限度に決めたが、実際は1日で数百本も買えることが分かった。公認認証書を認識できないなどシステムが不安定な上、説明も不十分であるため、補完が必要だと指摘されている。伝統酒は現在、郵便局ショッピングモール(mall.epost.go.kr)、農水産物流通公社ショッピングモール(www.eatmart.co.kr)やそれぞれの酒造メーカーのホームページで売られている。

●実際は256本もOK

記者は販売が始まった初日の1日、インターネットで直接伝統酒を取り寄せてみた。まず、郵便局ショッピングモールにログインした後、「韓国伝統酒」コーナーをクリックしたら、商品のリストが示された。「咸陽智異山八仙酒(ハムヤン・チリサン・パルソンジュ)」360ミリリットル3本のセット(1万2600ウォン)を17個注文したら、成人であるかどうかを確認するため、住民登録番号の入力を求められた。次は公認認証書の暗号を入力するようになっていた。

成人の認証を受けるためにはこのように2段階の検証を経なければならなかったが、国税庁が決めた「1日50本」の限度は守らなくても何ら問題にならなかった。記者が取り寄せた八仙酒は計51本だったが、決済まで順調に終えた。

ついでに扶安桑酒(ブアン・ポンジュ)375ミリリットル5本(1万8750ウォン)セットを33個をさらに取り寄せた。郵便局ショッピングモールだけで216本も買うことができた。以降、農水産物流通公社ショッピングモールで茂朱九千洞(ムジュグチョンドン)ヤマブドウ酒40本をさらに注文することができた。

このように規定が有名無実化したのは、酒造メーカーが複数の本をセットで売っている上、ショッピングモールとそれぞれの酒造メーカーのホームページごとにそれぞれ50本ずつ買うことができるためだ。これについて、郵政事業本部の関係者は、「近いうちに商品を本単位で再分類して、最大50本以上は購入できないようにシステムを見直す計画だ」と釈明した。

農水産物流通公社ショッピングモールはシステムの不安定さを露呈した。公認認証書を認識できなくて決済が行われなかったり、画面に示された商品を購入しようとクリックすると、「有効でない」というメッセージが示されたりもした。

●用量の表示がない場合も

インターネットで販売できる伝統酒は、△南海(ナムヘ)ゆず酒、禅雲山覆盆子酒(ソンウンサン・ボクブンザジュ)など、農業・林業人や生産者団体が酒造した農民酒△ムンベ酒、安東焼酎など、文化財保護法に基づいて伝統文化の伝授や保全に必要と判断される民俗酒△松花百日酒(ソンファペクイルジュ)、金山人参酒(クムサンインサムジュ)など、酒類分野の伝統食品名人が作った民俗酒などで、これを酒造するメーカーは395ヵ所に上る。

しかし、郵便局ショッピングモールで買える伝統酒は62種、農水産物流通公社は23種に過ぎない。これに対し、郵政事業本部の関係者は、「従来の通信販売では44メーカーの210種の伝統酒が売られているが、このうちインターネット販売届出証を取得しているメーカーはまだ多くない」と話した。

郵便局ショッピングモールは伝統酒について説明が比較的詳しい方で、イベントで伝統のおつまみを値引きして販売するなど、伝統酒の販売に力を入れる様子だった。しかし、農水産物流通公社は一部商品の場合、容量表示もない上、原料や酒造メーカーへの説明もなく、消費者の混乱を招いた。



peacechaos@donga.com