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海洋警察庁、天安鑑沈没当時の動画を公開

海洋警察庁、天安鑑沈没当時の動画を公開

Posted March. 31, 2010 03:08,   

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海洋警察庁が30日公開した事故現場の動画は、今月26日に黄海で沈没した天安(チョンアム)艦の乗組員の救助に乗り出した501艦からENGカメラで撮影したものだ。海洋警察庁は海で発生する全ての海洋事故の現場や救助作業などを証拠資料として残すため、動画を撮って保管している。この動画は、事故現場を撮った映像だけを衛星で受信しているため、音声は録音されていない。動画は4つのファイルで計116分の分量である。

約37分の分量の最初のファイルは、501艦に搭載された全天候型高速(RIB)ボート2隻をクレーンを使って海の上へ降ろす場面から始まる。海洋警察の救助隊員が搭乗した長さ6.9メートルのRIBボートは、蛍光灯などを光らせて海上の真夜中の闇を越えて天安艦の方へ接近する。ヘリと海軍高速艇はRIBボートと天安艦に交互にサーチライトを照らすが、天安艦はなかなか姿を現わせない。

続いて1次救助を終えて501艦に戻ったRIBボートに天安艦から救助された生存者たちの姿が見える。海軍将兵12人と救助隊員を含めて計16人が乗り込んでいる。501艦に近く寄せたRIBボートが高い波に激しく揺れる中、ベージュ色の下着と見られるシャツを着た乗組員1人が501艦の欄干に設置されたはしごを掴んで、救助隊員に助けられ501艦に上がっていく。

怪我はないように見らえるこの乗組員は、落ち着いた様子で船に乗り込んだ。残りの乗組員も同じ方法で比較的落ち着いた様子で501艦へと救助された。

ついに船体は右側へ90度傾き、海に半分ほど沈んだように見える天安艦がはっきり見える。海軍高速艇や501艦、ヘリなどが照らすサーチライトを受け、艦首の甲板に設置された2つの艦砲と国籍の識別のため艦首の下の部分に描かれている太極旗が見える。だんだん傾いていく甲板で救助を待つ将兵らの姿も時々見える。この他、天安艦に近付いた高速艇と501艦から海に溺れた将兵らがいるかどうかを捜索する海洋警察が登場する。

2番目のファイルは遠距離で撮影されたのか、ほとんど暗闇の中でたまに高速艇が見えるだけだ。しかし、ファイルの後半にとうとう天安艦が艦首を空へ向けたまま沈没する場面が映る。艦首の端の部分だけを残したまま、船体のほとんどが沈没する過程で天安艦に刻まれた固有番号の「772」がはっきり見える。

3番目のファイルは8分の分量で、全て暗い場面が出るだけで、4番目のファイルもこれといった内容がない。海洋警察庁はこの動画が天安艦の沈没当時の状況に対する疑問点を相当解消してくれると期待している。しかし、天安艦が瞬時に原因の分からない爆発と共に二つに割れて沈没した原因を突き止められるほどの内容は入っていない。

海洋警察庁の関係者は、「天安艦の事故当時の状況を国民に知らせるために、軍当局と相談して動画を公開した」と明らかにした。



kchwang@donga.com