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キム容疑者、現場検証で「知らない、覚えていない」の一点張り

キム容疑者、現場検証で「知らない、覚えていない」の一点張り

Posted March. 17, 2010 08:29,   

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「顔を見せろ」「帽子を脱がせろ」「殺せ」「この野郎…」「お前は人間か」

16日午前10時から釜山沙上区鄹浦洞(プサン・ササング・トクポドン)で2時間半かけて行われた釜山女子中学生イさん(13)拉致殺人事件のキム・ギルテ容疑者(33)に対する現場検証が実施されると、住民らは悪口を浴びせた。

極悪極まりない犯罪を犯した容疑者が平然と犯行時の様子を再現すると、住民たちの怒りは爆発した。イさんと知り合いの一部の住民は、死亡したイさんのことを思い出したように涙を流すなどしていた。

同日の検証は、イさんの家、性的暴行を加えて殺害した空家(巫子家)、遺体を遺棄した水タンクとその隣の廃屋、キム容疑者の家の屋上部屋、検挙場所の順で行われた。キム容疑者は、黒色のジャンパーの帽子で顔を隠した。頭は垂れたままだった。

●「知らない」「覚えていない」一点張りのキム容疑者

午前10時半ごろ、イさんの家で行方不明になった当時の身なりをしたマネキン(イさんの代役)を指して、「どうやって拉致したのか」と聞くと、キム容疑者は「知らない」と答えた。警察がトイレで見つけた足跡を提示し、「入ってくるはずがないのに、証拠があるというから言う言葉がない。これ自体(現場検証)が理解できない」と文句を言った。

巫女家までの拉致過程、性的暴行や殺害の過程についても最初は「よく覚えていない」と言い張った。警察が遺伝子(DNA)証拠を提示すると、ようやく「だったら私がやったのだろう」と話した。殺人の容疑については、「性的暴行中に口を塞いで殺したと思う。でもわざと殺したわけではない」と涙ぐみながら答えた。キム容疑者は遺体が見つかった翌日の7日間、ここに泊まっていた。

水タンクの前で遺体遺棄場面の再現を求められると、「どうしてもできない」と拒否し、警察官が代わりに行った。遺体遺棄の過程については、「寒いかも知れないと思って、まず水タンクに遺体の入ったかばんを投げ入れた後、タライに石灰パウダーを入れた。その後、ふたをしてレンガをのせておいた」と話した。「当時の時間を覚えているのか」という検事の質問に対しては、「検事さん。時計を見ることもできましたが、見ていません。時計を見る余裕があったと思いますか」と反論する場面もあった。キム容疑者はまた、某女子中学校の垣根の下にイさんの下着を捨てる様子も淡々と再現した。続いてキム容疑者の部屋で行われた現場検証では、彼の親は姿を見せなかった。警察は事件の主要場所である巫女家の奥座敷には記者の出入りを禁止した。警察は、「現場が狭く、敏感な場面が出そうだったので、出入りを統制した」と説明した。

●少女たちの憤り

キム容疑者がイさんを遺棄した場所から出てくる瞬間、少女たちの叫び声が遠くから聞こえてきた。イさんが死亡していなかったら、授業を受けていたはずの徳浦女子中学校からの声だった。生徒らは、教室の窓を開けて、「イさんを生き返らせろ」と叫んだ。