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「国民投票」説を否定する大統領府、されど気持ちは切実?

「国民投票」説を否定する大統領府、されど気持ちは切実?

Posted March. 03, 2010 09:35,   

大統領府が1日、「今のところ、世宗(セジョン)市の国民投票は検討していない」と公式に否定し、国民投票論の鎮火に乗り出した中、李明博(イ・ミョンバク)大統領は、世宗市問題の「抜本的な解決策」の模索に悩んでいる。

与党ハンナラ党が、リレー議員総会を開いて党論の収れんを図ったものの、結果を出せずに終わり、大統領府関係者の「重大決断」発言を機に国民投票案が急浮上したが、李大統領は発言を控えている。実際、李大統領は先月28日、「世宗市問題で重大決断、国民投票示唆」という報道を見ても、特に言及はなかったという。李大統領は、いつどのような方法で、世宗市論議に終止符を打つのだろうか。

●「木刀勝負」ではない

李大統領の重大決断に言及した大統領府関係者は1日、記者団に対して、「李大統領は、木刀を取り出して、だめでもともとという考えではない」と強調した。同関係者は前日、東亜(トンア)日報の電話取材でも、「真剣勝負」という言葉を使った。

これは、党内の討論が十分に行われず、党論収れんの手続きが行われなければ、適当に名分を探して退く手順を踏むという一部の観測を一蹴した発言だ。

別の大統領府関係者の多くも、ハンナラ党内の親朴系(朴槿恵氏系)と一部与党議員の「出口戦略」の主張を一蹴する。李大統領が昨年11月30日、ハンナラ党最高委員らとの朝食懇談会で、「誠意を尽くして国民の理解を求め、説得しなければならない。それでもだめなら方法がないのではないか」と言ったことをめぐり、当時ハンナラ党の一部で、出口戦略の可能性を示唆したという解釈が出たりもしたが、政府が世宗市修正案を発表した後、大統領府のムードは自発的な「途中放棄」はないというのが大方の見方だ。

●「真剣勝負」の内容は?

李大統領は、世宗市問題を取り上げた以上、結論を出さなければならないという考えをもっているようだ。むろん、結論を下す方式は、ひとまず党に託した状態だ。

実際、李大統領は先月12日、ハンナラ党党役員との朝食懇談会で、「党が中心になって結論を下してほしい」と言った後、手続き的な解決策を提示していない。しかし、旧正月の連休明けにハンナラ党内の議論過程を見て、李大統領が「機能を果たせない代議政治の現実」に失望していることが感知されている。

大統領府関係者が、「李大統領は民主的討論を強調し、討論後には承服しようと言った。しかし、代議政治の機能が作動していない。正常な代議政治が作動しない状況が続けば、結論を出すということだ」として重大決断の意向を説明したことも、このような李大統領の考えを反映する。

大統領府は、最後のカードとして国民投票案も検討し、李大統領にも報告したという。これに関連して、一部のメディアは、李大統領が先月、鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相の週例報告を受けた席で、「地方選挙前の国民投票」案について言及したと報じた。しかし、朴先圭(パク・ソンギュ)大統領府報道官は、「先月、李大統領への鄭雲燦首相の週例報告が2度(2日、23日)あったが、収録を確認した結果、まったくそのような発言はなかった。報道は事実と異なる」と否定した。

大統領府のある参謀は、「一時、国民投票の可能性も念頭にあったことは事実だが、今は可能性が低い」と話した。

●折衷案が出れば承服?

李大統領は、ハンナラ党の重鎮協議体の議論過程をひとまず見守る態度のようだ。

重鎮協議体が、一部の政府省庁の移転を含む折衷案を出す場合、李大統領がどのような態度を取るのかも重要なポイントだ。大統領府は、一部の政府省庁を移転する案は考慮していないというのが公式の態度だ。

しかし、すでに李大統領は先月12日、ハンナラ党執行部との朝食懇談会で、「個人の考えが違っても、党で決定すれば従ってこそ民主主義だ。意見が合わなくても、話し合って結論が出れば、従わなければならない」と明らかにしている。これは、親朴系へのメッセージでもあるが、逆に世宗市修正を支持する側への言葉でもある。

李大統領の考えをよく知るハンナラ党のある議員は、「李大統領の考えは、強調して言えば『私は知らない。党で処理してほしい』というものだ。重鎮協議体がうまくいくかどうか分からないが、現在のところ、合意案づくりに最善を尽くすほかはない。国民投票案はその後にできる話だ」と語った。



yongari@donga.com