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韓米FTAで米国内に異なる二つの見方

Posted January. 30, 2010 09:29,   

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バラク・オバマ米大統領が27日(現地時間)、議会での年頭国政演説で、韓国やパナマ、コロンビアの3国と、交易関係の強化を通じての輸出増大を強調した中、米通商代表部(USTR)は、韓国による自動車市場の開放は物足りないと指摘したが、その一方で、米貿易協会や共和党は、韓米間FTAの早急な批准を促している。

米USTRのデメテリオ・マランティス副代表は28日、ワシントンのウィラードホテルで開かれた戦略国際問題研究所(CSIS)主催のカンファランスで、韓米間FTAと関連し、「韓国には長い間、自動車市場で外国製自動車を排除する悪い慣行がある」とし、自動車市場の開放が足りないと指摘した。マランティス副代表は、「現在、問題となっているのは、このような過去の遺産によるものだ」とし、「今後議論される韓米間FTAで、長い間残っていた自動車関連条項の関税や非関税貿易をどれほど克服できるかが問題だ」と語った。

また、マランティス副代表は、「我々は関税や非関税と関連した不幸な過去の遺産を克服するため、最善策を探す必要がある」とし、「過去の歴史から見れば、非常に難しい問題だが、議会や韓国政府と緊密な協議を通じ、解決策を探すことができるだろう」と確信した。さらに、「韓米間FTAは、知的財産権や透明性、非関税障壁の措置など、さまざまな面で質的にはすばらしい協定だ」とし、「懸案として残っている自動車や米国産牛肉などの懸案が解決されれば、我々は韓米間FTAの戦略的利益を実現し、アジア太平洋への米国の関心を示す強力なシグナルとなるだろう」と述べた。

米国内輸出メーカーや多国籍企業を代弁する団体である全米外国貿易評議会(NFTC)のビル・ラインシ総裁は同日、ロイター通信とのインタビューで、「今後5年間、輸出を2倍に増やし、200万個の雇用を創出するというオバマ大統領の宣言は、米国が新たな市場を開拓できるかどうかに、その成否がかかっている」と語った。ラインシ総裁は、「今こそ、行動に乗り出すべき時期であり、オバマ大統領はできるだけ早く、FTA批准に向けた手続きを進めるべきだ」と語った。ラインシ総裁は、「米国がFTAを批准しない場合、韓国やコロンビア、パナマ市場で、中国やカナダ、欧州連合などの競争国に後れを取ることになるだろう」と指摘した。



yhchoi65@donga.com