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肝いり健保改革法案が最大のヤマ場越える オバマ大統領「メリークリスマス!」

肝いり健保改革法案が最大のヤマ場越える オバマ大統領「メリークリスマス!」

Posted December. 25, 2009 10:40,   

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「クリスマスイブの勝利!」

オバマ米大統領(写真)の肝いりで進めてきた健康保険改革法案が24日(現地時間)、上院で通過することが確実となり、健保改革がようやく最大のヤマ場を越えた。

昨年、「変化」を旗印に政権を取ったオバマ大統領は健保改革を、最優先課題に掲げた。就任後も渾身のエネルギーを注いで議会の議論でも、ヤマ場ヤマ場では直接乗り出して問題解決に取り組んだ。健保改革を阻止しようとする保険会社の執拗な議会ロビーを正面から批判し、共和党の激しい攻勢を交わした。ハワイで過ごす予定だった年末休暇も、上院の採決が見届けた後に見送り、健保改革を陣頭指揮した。

米国内で健保に加入していない人は全部で5400万人あまり。今回通過される上院の健保改革法案が施行されれば、今後10年間、3100万人が恩恵を受ける。下院の法案とは違い、政府が運営するパブリックオプション(公共保険)は、上院の法案には含まれていない。しかし連邦政府の傘下組織が民間の保険会社を監督し、事実上国民保険に近い保険の恩恵を受けることができるようにした。

また、老人健康保険(メディケアー)の適用範囲を「65歳以上」から「55歳以上」に拡大した。下院の法案が保険恩恵の対象を3600万人に増やしているのに比べれば、原案より後退した内容だとして、民主党内の進歩派は不満を示している。

しかし、上院法案が適用されても4人家族を基準に、年間所得が8万8200ドルを超えない場合、国が補助金を支援するようにした。これとともに、今後保険に加入していない人は750ドルか、収入の2%のうち金額が大きい方で罰金が課せられる。事実上、全国民の保険加入を義務化する法案だ。

問題は財源だ。上院法案通りしようとすれば、今後10年間、8710億ドルを必要とする。公共保険を導入した下院法案を推進しようとすれば1兆520億ドルの予算が注入される。このため、共和党では財政の赤字体質がさらに深刻化し国民の家計をさらに悪化させるとして、対立姿勢を強めている。

健保改革が下院に続いて上院でも通過されるが、この先、越えなければヤマはまだある。当面、下院と上院は別々に作成した法案を統合する作業に着手しなければならない。上院と下院が合意した単一法案をまとめ、それぞれの全体会議を通過し、オバマ大統領の机に渡される。しかし、60%以上の賛成を必要とする上院でのフィリバスタ(議事進行妨害)終了投票で勝利しており、このまま上院でも通過されれば、残る手続きが大きな障害になる可能性は少ない。

ブッシュ政権の金融危機の遺産をそのまま引き継いだオバマ大統領の1年目は、それこそ「茨の道」だった。就任と同時に経済再生のために天文学的な国民税金を金融会社につぎ込んだ。

しかし、ようやく政権の最初の改革課題である健保改革は、成功の扉を目前にしている。大統領就任後、初めて味わう政策の成功だ。2年目を迎えるオバマ大統領のほかの改革事業にも弾みがつきそうだ。



yhchoi65@donga.com