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[オピニオン]  李完九知事の辞任

Posted December. 04, 2009 09:19,   

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金爀珪(キム・ヒョクキュ)元慶南(キョンナム)知事は03年12月、「政界の旧態」と慮武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に力を与える必要性を掲げ、ハンナラ党を離党し、知事を辞任した。翌年、盧大統領の経済特別補佐官に任命され、ヨルリン・ウリ党の比例代表の国会議員になったが、希望した首相職と大統領選候補には届かなかった。沈大平(シム・デピョン)元忠南知事は06年3月、「忠清(チュンチョン)が主人になる選挙革命」を掲げ、知事を辞任した。昨年の総選挙で、李会昌(イ・フェチャン)総裁とともに、自由先進党を創党し議員になったが、今年8月、首相を巡り、李総裁との不和で離党した。

◆李完九(イ・ワング)忠南(チュンナム)知事が3日、政府の世宗(セジョン)市修正方針に反発し、知事を辞任した。「これまで機会がある度に、世宗市原案推進に道知事職をかけるという約束を数回にわたってした。法執行が中断した点と約束を守れなかった点に対し、責任を負わなければならない」と辞任の理由を明らかにした。しかし、まだ修正案の具体的な絵が出ていない状況で、国民と忠清道民のための解決策を見いだす責任を破った浅はかな行動という批判もある。世宗市建設という国家政策に道知事が政治生命をかけることから、過度に「政治的」だという見方もある。

◆ハンナラ党離党の可能性について李知事は、「見解が違っても、党内で闘うのが真の政党政治だ。ハンナラ党を守る」と述べた。過去、ハンナラ党を離党し、自由民主連合に身を置いたことで「渡り鳥」論議に苦しんだ立場で、いくら大げさな名分を掲げても、離党だけは避けなければならないという点を承知しているようだ。しかし、知事職を投げ出し、党籍を保持すると言い、名分が立つわけではない。

◆李知事が記者会見を忠南(チュンナム)道庁ではなく、国会でしたことも、波紋を呼んでいる。「辞任政治」の最終目標が、地域感情に応え、忠清盟主に跳躍すること以上を念頭に置いているという解釈もある。政治欲が強いと言われる李知事は、平素から首相職や大統領にも深い関心を示していた。世宗市がどちらに帰着しようと、李明博(イ・ミョンバク)政権とハンナラ党は、忠清民心のアイコンとしての地位を占めた自分を必要とすると計算したという分析もある。李知事の辞任劇が、政治行路の「薬」となるか「毒」となるか、見守る。

朴成遠(パク・ソンウォン)論説委員swpark@donga.com