20日(現地時間)、西太平洋の米自治領サイパン島のマルピ地域「バンザイクリフ」で発生した銃乱射事件の犯人が中国系の男性だと伝えられた。グアムのネットメディア、パシフィック・ニュースセンター(PNC)は、銃を乱射した男が中国系リ・チュンロン容疑者と確認されたと、21日付で報じた。
PNCによると、リ容疑者は、4人が死亡したカナタプラの射撃場で従業員として働き、「事業の交渉がうまくいかない」という遺書を残していた。リ氏は、サイパンの別の地域で射撃場を開く計画が失敗すると、よく不満を言っていたという。
今回の事件で負傷した韓国人観光客6人のうち4人は21日に帰国し、2人は現地の病院で治療を受けている。
背中に被弾し、脊椎と臓器の一部が破裂する重傷を負った朴某氏(39)は同日、グアム当局が提供した患者専用小型飛行機に乗って、仁川(インチョン)国際空港に到着し、ソウル鍾路区恵化洞(チョンノク、ヘファドン)のソウル大学病院に搬送された。朴氏は22日、精密検査と脊椎および大腸の銃弾の破片を摘出する手術を受けた。朴氏の妻は、「今は何とも言えない状況です。経過が良くなることだけを願っています」と話した。
朴氏のほかに、金某氏(38)と金氏の息子(8)と娘(5)が今回の事件で軽傷を負ったが、3人も21日午後7時頃、サイパンを出発したアシアナ航空便で帰国した。
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