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韓・EU間FTAの効果は年5兆ウォン超 政府が試算示す

韓・EU間FTAの効果は年5兆ウォン超 政府が試算示す

Posted October. 17, 2009 08:50,   

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韓国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)が発効すれば、双方の交易額が年間約47億ドル(約5兆4520億ウォン)増加するとの試算が示された。

知識経済部(知経部)は16日、京畿道果川市(キョンギド・クァチョンシ)の政府果川庁舍で主要業種の代表が出席する「第6回FTA産業フォーラム」を開き、このような試算結果を公表した。

輸出の伸び率が目立つ分野としては、デジタル家電製品、繊維、石油化学が挙げられた。輸入が増加する分野は、機械、精密化学分野が予想された。自動車は、10%に上るEUの高い関税のため、FTAが発効すれば輸出に有利と見られるが、地元での生産が拡大するため、短期的な輸出増加の効果はそれほど高くないと予想された。

許京旭(ホ・ギョンウク)企画財政部第1次官は同日、EUとのFTAを通じた輸出増加規模が韓米FTAに匹敵するほどの大きいと話した。許次官は同日、SBSラジオに出演し、EUとのFTAによる輸出増大効果について、「公式的な数字は年明けに発表する考えだが、かなり大きな規模であり、韓米FTAに匹敵する水準だ」と話した。

政府は韓・EU間FTAに仮署名が行われた15日、対外経済政策研究院(KIEP)、韓国開発研究院(KDI)、産業研究院(KIET)など、10の国策研究機関と合同で、EUとのFTA発効が韓国経済に与える影響を綿密に分析する計画だと発表している。この研究結果は、来年第1四半期(1〜3月)に行われると予想される正式調印の後に公開される予定だ。

保健医療と化粧品業界を中心に被害も予想される。16日、保健福祉家族部によると、保健医療と化粧品分野で666品目(輸入額26億ドル)の国内関税が段階的に撤廃される。この中で、568品目(9億6400万ドル)が発効と同時に関税が廃止され、74品目(12億4700万ドル)は3年以内に、21品目(34億ドル)は5年以内に、3品目(5300万ドル)は7年以内になくなる。

85%の品目の関税が撤廃されるまでは3年以上の猶予期間があるが、同期間に国内の医薬品、医療機器、化粧品産業の競争力を欧州並みに強化するのは難しいという観測が多い。このため、同分野の貿易不均衡が深刻化する場合、国内の関連産業が低迷するという懸念が出ている。

実際、分野別の07〜08年の輸出入現況を見ると、輸出より輸入の方が、医薬品は6倍、化粧品は26倍、医療機器は約2.5倍多い。医薬品の特許権に関連し、韓米FTAでは許可と特許を連携するなど、特許権の保障に関する規定が厳しかったが、EUとのFTAではこの規定が抜けた。

一方、知経部は、EUとのFTAによる輸入増加で被害を受ける企業に対し、503億ウォンの予算をかけて相談サービスや融資を提供する。支援対象は、EU産の輸入によって売上額が前年の売上額の85%以下に落ち込んだ企業。また、業種を替える中小企業には計1175億ウォンを支援する計画だ。