「フィギュア女王」金妍兒(キム・ヨンア、19=高麗大学、写真)のシーズンが到来した。金妍兒は16日、フランス・パリで開幕する09〜10国際スケート連盟(ISU)グランプリ第1戦、エリック・ボンパール杯に出場する。シーズン初の大会で、10年バンクーバー五輪の出発点だ。
●ショートは官能的に、フリーは洗練さ
今大会で金妍兒は、新しいプログラムと衣装を披露する。金妍兒は、新しいプログラムのBGMとして、ショートプログラムは映画007シリーズのテーマ曲を、フリースケートは米国の作曲家ジョージ・ガーシュウィンの「ピアノ協奏曲ヘ長調」に決め、5月からカナダ・バンクーバーで練習を重ねてきた。金妍兒のマネージメント会社IBスポーツは、「ショートプログラムの衣装は『ボンドガール』の官能的で、冷たいイメージを形象化した黒色の単色で作った。フリースケートは青系色を使用し、テーマ曲の洗練したイメージを生かした」と説明した。
●グランプリ大会6連勝を狙う
これまで金妍兒は、グランプリシリーズで良い成績を残してきた。06〜07シーズン、シニアグランプリに初挑戦した金妍兒は、初大会のスケートカナダで銅メダルを獲得した。その後、開催されたエリック・ボンパール杯で、シニア舞台初の金メダルを獲得した。金妍兒は、07〜08シーズン、2回のグランプリシリーズ(カップ・オブ・チャイナ、カップ・オブ・ロシア)で金メダルを総なめした。08〜09シーズンにも、2回のグランプリシリーズ(スケートアメリカ、カップ・オブ・チャイナ)を席巻し、グランプリシリーズ5大会で連勝を果たした。
●ライバルの不振で、優勝の予感
今大会には、10年バンクーバー冬季五輪で、金メダルを争う同い年のライバルとして、浅田真央(日本)、女子シングル世界ランキング1位のカロリーナ・コストナー(イタリア)、8位のキャロライン・ジャン(米国)らが出場する。しかし、金妍兒の勢いを抑えるには、力不足のように見える。浅田は最近、開催されたジャパンオープンで、フリースケート・プログラムを披露したものの、ジャンプの調子が悪く、自己ベスト(133.13点)に大きく及ばない点数(102.94)に止まった。
06年トリノ冬季五輪銀メダリストのサーシャ・コーエン(米国)も、現役復帰を控えていたが、負傷を理由に出場を諦めた。
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