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進むウォン高ドル安、来年の輸出に赤信号

進むウォン高ドル安、来年の輸出に赤信号

Posted October. 06, 2009 08:15,   

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来年の事業計画に取り掛かっている主要企業各社は、ウォン高ドル安という変数で頭を悩ませている。ウォン高ドル安が早いテンポで進み、売り上げや営業利益など主要業績悪化の可能性が強まっているためだ。特に1ドル=1100ウォン台前半までウォン高ドル安が進み、輸出の割合が高い企業は、少なからず打撃を受ける可能性が高いという見方が多い。

東亜(トンア)日報・産業部が5日、三星(サムスン)証券の業種別アナリストらに依頼し、三星電子や現代起亜(ヒョンデ・ギア)自動車、LG電子、ポスコ、現代重工業など国内主要80社の来年の業績予測値を1ドル=1130ウォン基準で分析した結果、アナリストによる従来の業績予測値より、売り上げは平均2.8%、営業利益は10.0%、純利益は4.8%に減少したことが分かった。1ドル=1130ウォンは、三星経済研究所が先月示した来年の対ドルウォン相場の平均予測値だ。

●ウォン高ドル安なら業績悪化は必至

今回の調査で、東亜日報は三星証券の各企業担当アナリストらに、1ドル=1130ウォンで想定し、80社の来年の業績予測するよう要請した。この条件で、各アナリストが出した80社の予想業績をまとめたところ、売り上げ=518兆6552億ウォン、営業利益=37兆5330億ウォン、純利益=38兆1626億ウォンだった。

この結果を、三星証券が8月と9月にまとめた調査対象80社の業績予測値と比較した。三星証券が1ドル=1050〜1214ウォン内のウォン相場(1ドル=平均1186ウォン)を適用し、予測業績試算値は、売り上げ=533兆3997億ウォン、営業利益=41兆7142億ウォン、純利益=40兆1067億ウォンだった。平均56ウォン程度のウォン高ドル安が進んだ影響を受け、企業各社の主要業績は、軒並み下がるだろうという予測が出た。

三星経済研究所のほか、主要研究所や企業各社の大部分は、来年の対ドルウォン相場を1ドル=1100ウォン台前半と予想している。ウォン高ドル安に伴う国内輸出企業各社の競争力の低下は、避けられない見込みだ。LG経済研究院が1ドル=1140ウォンを示したが、三星グループは来年の事業計画をまとめながら、さらに保守的な数値の1ドル=1100ウォンを適用した。

●金属素材は相対的に影響少ない

ウォン高ドル安の影響は、業種別によって差が大きい。金属素材や製薬などの分野は、売上高の減少が割合少ない。一方、エネルギーは4.8%、電子は4.4%、化学業種は3.8%、売上高が減少する見通しだ。

収益性の面においては、韓国の代表的な輸出企業である半導体・電子、自動車分野の打撃が、大きいものとみられる。三星電子やハイニックスを含む半導体・電子分野の予測値は、営業利益=12兆4643億ウォン、純利益=14兆4488億ウォンだったが、1ドル=1130ウォン基準では、営業利益=8兆9656億ウォン、純利益=12兆4594億ウォンへと下がる見通しだ。予測の下落幅は、営業利益=28.1%、純利益=13.8%に上る。

自動車も1ドル=1140ウォンを基準とした場合、営業利益=21.4%、純利益=15.3%減少するものとみられる。三星証券の李ギボン・マクロ投資戦略パート長は、「自動車や電子分野も、ウォン高ドル安による価格競争力の低下を受け、国内企業各社は損をするだろう」と語った。



nex@donga.com