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[社説]鄭雲燦候補、世宗市「設計変更」への所信が際立った

[社説]鄭雲燦候補、世宗市「設計変更」への所信が際立った

Posted September. 22, 2009 08:19,   

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鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相候補に対する聴聞会初日の最大争点は、世宗(セジョン)市問題だった。鄭候補は「(世宗市の建設は)国家全体から見て、行政的に非効率だと考える。立派な解答をまだ見つけ出せていないが、自足都市にするための努力をする必要がある」と答えた。首相に内定した直後の3日、「経済学者の目で見て、(世宗市原案推進は)効率的な案でない」とし、原案の再検討を明らかにした所信を維持した。

忠清南道(チュンチョンナムド)出身であり、国土の均衡発展を支持する経済学者でありながら、「世宗市に自足的問題があると見えるので、議論しよう」と主張した鄭候補の姿勢は、聴聞会で際立った。聴聞会に先立ち、与党ハンナラ党の安商守(アン・サンス)院内代表は、「世宗市問題を指摘するのは、首相個人の所信」と線を引いたが、政府与党の責任ある姿勢と見ることはできない。

世宗市建設は、戦後最大のポピュリズム的政策という批判が専門家集団から出た。02年の大統領選挙で、盧武鉉(ノ・ムヒョン)民主党候補が忠清(チュンチョン)票を狙い、即興的に出した「首都移転」の公約が、違憲判決を受け、悪性の「首都分割」に変形した。

21日に出版された盧前大統領の回顧録で、世宗市は主要政策と言及されていなかった。盧前大統領は、均衡発展政策で行政都市、革新都市、公共機関の地方移転などについて言及しながら、世宗市は省略した。世宗市が原案どおりの推進が難しいと考えたのか、そうでなければ、自身の政治功績にならないと判断したのか、盧政権の最大事業を回顧録から除いた理由は何か。

鄭候補は、「世宗市建設の約束を守らなければならないということが、必ず原案どおり建設すべきということではない」と主張した。ソウルの半分の面積(297平方キロメートル)に9部2処2庁を含め、35機関の公務員とその家族、周辺商店や学校で働く人まで合わせても、人口約5万人を満たすのが難しいという分析が出ている。世宗市の公務員らは、単身赴任となるか、高速鉄道ができれば通勤する可能性が高い。政治論理で推進された世宗市が、莫大な資金だけを浪費し、自足機能を備えず、行政非効率を招くことになるなら「原案どおり」事業を継続する理由がない。

世宗市建設に使われる総事業費22兆5000億ウォンで、国家の効率性と忠南の発展のために合理的な代案を講じる必要がある。鄭首相候補が、忠南住民と専門家らの意見を聞き、世宗市の新しい設計図を描く上で、適任だと考える。