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[オピニオン]「構造調整防止の連帯」

Posted May. 28, 2009 08:06,   

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現代起亜(ヒョンデ・キア)自動車グループの系列会社15社の労働組合の代表20人余りは昨日、ソウル瑞草区良才洞(ソチョグ・ヤンジェドン)のグループ本社前で、「構造調整防止のため、連帯闘争を巡る共同声明書」を発表した。彼らは、「一方的な構造調整が行われる場合、強固な闘争を持って対応する」と声高に叫んだ。一種の「構造調整防止のための連帯」の結成である。

彼らは、大株主の社会貢献や約束の履行、大株主との特定関係者の私財献納も要求した。構造調整への反対闘争のみを行えば、利己的に見えることを恐れ、社会貢献を掲げ、大株主一家にプレッシャーをかける戦術のようだ。

◆現代起亜車系列会社の労組が連帯闘争に乗り出したのは、1994年、現代グループ内の労総連合である「現代グループ労働組合総連合(現総連)」が解散して以来のこと。現総連は個別労組では弱いと判断したのか、グループレベルで共同賃金交渉を推進した。当時の李仁済(イ・インジェ)労働部長官は、現代自動車に対し緊急調整権を発動し、賃金交渉は各事業場ごとに決着がつけられた。今回も「構造調整防止のための連帯」ができたが、会社ごとの構造調整計画が異なるため、労使交渉は結局、系列会社別に行われざるを得ない。

◆世界自動車市場では地殻変動が起きている。自動車需要の減少を受けて構造調整を成功裏に終えた会社は生き残り、できなかった会社は破産する。米最大手自動車メーカーであるジェネラル・モーターズ(GM)は、6月1日までとなっている構造調整期限を5日後に控えた昨日まで、債権団との出資転換交渉が進まず、破産保護への申請が避けられない模様だ。GMが破産すれば、大規模な構造調整や一部工場の売却作業が進められるだろう。現代起亜車の労組は、構造調整を拒んだ末、さらに大規模な構造調整を強いられるGMを目にし、学ばなければならない。

◆米政府は、GMが破産する場合、膨大な公的資金を投入して全面的な構造調整に踏み切り、競争力のある「ニューGM」へと復活させる計画だ。現代起亜車は、強力なニューGMと生き残りをかけ、激しい競争を繰り広げる覚悟をしなければならない。米市場でのシェアが、一時的に高まる現象に酔いしれ、構造調整を拒み、賃上げを要求する場合ではない。競争会社らが強力な構造調整を経て競争力を高める間、労使問題が足かせとなり引っ張られることになれば、未来は約束できない。

朴永均(バク・ヨンギュン)論説委員 parkyk@donga.com