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[社説]国民葬、厳守のために各界が協力を

[社説]国民葬、厳守のために各界が協力を

Posted May. 25, 2009 03:00,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の葬儀が、7日間の国民葬と決まった。国民葬は、言葉どおり国民全体の名で葬儀を執り行うことだ。葬儀が冷静かつ厳かに執り行われるよう皆が協力しなければならない。

政府が国民葬を提案したのは、盧前大統領の逝去を国民和合の場にしようという国民的要求を反映したものと見ることができる。当初、家族葬を望んだ遺族と盧前大統領側がこれを受け入れたのも、そのような趣旨と無関係ではないだろう。ならば、盧前大統領を支持してきた人も支持してこなかった人も、このような考えを十分に理解し、国民葬がスムーズに執り行われるよう協力しなければならない。それが、故人と遺族に対する礼儀であるだけでなく、成熟した市民の姿でもある。

そのような点で、慶尚南道金海市(キョンサンナムド・キムヘシ)烽下(ボンハ)村の盧前大統領の殯所を守っている一部支持者たちの過激な行動には眉をひそめざるをえない。韓昇洙(ハン・スンス)首相は、政府を代表して弔問しようとしたが、彼らによって阻止された。金炯旿(キム・ヒョンオ)国会議長と李会昌(イ・フェチャン)自由先進党総裁は、弔問どころか水をまかれ、卵を投げつけられた。朴槿恵(パク・グンヘ)元ハンナラ党代表も弔問できず、ヨルリン・ウリ党の大統領選候補だった鄭東泳(チョン・ドンヨン)議員ですら初日の弔問を阻止された。一部は、李明博(イ・ミョンバク)大統領と全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領、朴熺太(パク・ヒテ)ハンナラ党代表が送った花輪を踏みつけた。政治的好みを離れ、追悼のために来た人や弔問のために遠くから訪れた人にこのように対することは、故人と遺族を不名誉にさせることだ。

一部のネットユーザーが、ポータルサイトの追悼掲示板などを利用して、「政治的他殺」だとか「第2のろうそく」を云々し、刺激的で煽動的なムードをつくっていることも望ましくない。弔問と追悼を無茶な方向に拡大させ、社会を混乱させようとする勢力もあるようだ。盧前大統領は遺書で、「誰も恨むな」と言った。その意味を受け止めてこそ、故人も安らかに眠ることができるのではないか。本当に故人のことを思うなら、興奮するよりも冷静かつ理性的な姿を示すことが望ましい。

国家指導者の死をめぐっても国民が2分するのは、国民統合を導かなければならない政治がむしろ国民分裂を助長する方向に機能してきた理由が大きい。金守漢(キム・スハン)元国会議長は、「一国の国民のレベルは、その国の政治レベル以上でも以下でもない。他人のせいにせず、互いに自らを振り返り、反省しなければならない」と述べた。盧前大統領の死を対立と分裂ではなく、和合と統合の契機にしなければならない一次的な責務は政界になる。