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韓銀総裁「景気は著しく持ち直したわけではない」

韓銀総裁「景気は著しく持ち直したわけではない」

Posted May. 13, 2009 08:10,   

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韓国銀行(韓銀)は12日、金融通貨委員会を開き、基準金利を3月以降、3ヵ月連続して2.0%と据え置いた。

李成太(イ・ソンテ)韓銀総裁は同日、記者懇談会の中で、金利据え置きの背景について、「韓国経済は昨年第4四半期と今年初頭、急激に萎縮されたものの、この数ヵ月間、落ち込みのスピードが緩やかになっている」とした上で、「最近、国内外の経済環境を総合すれば、最悪のシナリオは避けられた模様だ」と説明した。

金融市場では、李総裁の発言を今後、韓国経済は急激に悪化する可能性は大きくないが、だからといって、目立った回復振りも示しておらず、さらに経済状況を見守るべきだという意味として受け止めている。

実際、4月の輸出は、昨年同期より19.0%減となり、3月(マイナス22.0%)より減少幅は鈍くなった。3月の製造業生産指数も前年同期比マイナス11.2%と、1〜2月(マイナス19.2%)より、減少幅が減っている。3月の景気同行指数は、昨年1月以降はじめて上昇に転じ、景気先行指数も3ヵ月連続してプラスを示している。

しかし、李総裁は「景気底打ち論」に対しては依然慎重な姿勢を保っている。李総裁は、「雇用は減少しており、賃上げも厳しく、消費需要の大幅な回復は期待できない」とし、「景気後退ではないものの、著しく回復しているとも言いづらい状況が当分続くだろう」と語った。

過剰流動性を巡る議論については、「最近、短期流動性の伸び率が激しく、これが金融や実体経済にどのような影響を及ぼすかは、もう少し見守らなければならない」とした上で、「今のところ、流動性が過度に高いと判断することもできず、過剰流動性の回収について本格的に取り上げる段階でもない」と明らかにした。

李総裁は最近、急激なウォン高ドル安が進んではいるが、積極的に介入するつもりはないと示唆した。李総裁は、「為替などの価格変数はさまざまな現象を反映しているため、輸出入の観点でのみ為替を評価してはならない」とし、「物価など、さまざまな側面から、為替変動の効果を考慮すべきだ」と語った。



jaeyuna@donga.com