李明博(イ・ミョンバク)大統領は6日、「与党は、派閥色をあまり出さない方がいい。今やわが党でも、派閥に関する声が聞かれない時になった」と述べた。
李大統領は同日、大統領府で与党ハンナラ党の朴熺太(パク・ヒテ)代表から、「党の結束には、派閥を越えた人事が必要だ。4・29再補欠選挙の結果での国民の意思を尊重し、党人事を進める」という「結束型」党刷新案の報告を受け、このように共感を示したと、朴代表が伝えた。特に、朴代表は、李大統領との会合で、親朴(親朴槿恵)系の金武星(キム・ムソン)議員を次期院内代表に推戴することを言及し、李大統領はこれについて朴代表に一任したという。両者は同日、40分間、同席者とともに朝食会を開いたのに続き、約50分間、2人で話し合った。このため、再補欠選挙の惨敗後、始まったハンナラ党の刷新作業と、朴代表が主導する金議員の次期院内代表推戴の動きが、加速するものとみられる。
また、李大統領は会同で、「今回の選挙は、わが与党に多くのことを考えさせた。謙虚に受け止めなければならない。ハンナラ党は、刷新と結束の2つを中心に、うまく進めていかなければならない」と語ったと、李東官(イ・ドングァン)大統領府報道官は伝えた。李大統領は、朴代表が「党と大統領府とのコミュニケーションのため、政務長官のような役割をする機構を作ってはどうか」と言うと、「いい考えだ。党刷新委員会が構成されるので、刷新委でこのような機構の組職と運営に関する研究をすればいい」と語った。
李大統領は、「賢明な者は、災いを福となる契機にする。今、この時期に、刷新と結束に最も力を入れるべきであり、党がそれを国民に投げかけたことは、時宜に適ったことだ」と評価した。
一方、ハンナラ党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)院内代表が同日、「大統領府と政府も、刷新する必要がある」と改編の必要性を主張したことに関し、大統領府関系者は記者団に、「個人的にそのような意見を言うことはできる。現段階では、(大統領府の改編や内閣改造は)少しもないという話が妥当だろう」と語った。
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