プロ野球・三星(サムスン)ライオンズの梁逷赫(ヤン・ジュンヒョク、40)は韓国プロ野球の「生きている伝説」だ。先週、通算340本目の本塁打を放ち、ハンファのチャン・ジョンフン・コーチが持っていた通算最多本塁打と並んだ梁逷赫は、安打、2塁打、塁打、打点、四死球、打数、得点など8部門の通算成績で首位をマークしている。
韓国に梁逷赫がいるとしたら、日本には金本知憲(金ジホン、41=阪神)がいる。梁逷赫より1つ年上の彼は、今季、最高の全盛期を作っている。16日現在、打率(0.523)、本塁打(7本)、打点(22個)で首位だ。在日韓国人3世の彼は8日、広島戦に続いて10日、巨人との試合で3連打席本塁打を記録した。日本の野球歴史を通して、1ヵ月で2度も3連打席本塁打を記録した打者は金本が初めてだ。
梁逷赫が各種の通算記録を塗り替えていることに対し、金本が通算記録で首位に立っている部門は連続出場を除いてはない。70年が越える歴史を持つ日本プロ野球で、安打の場合は、張本勲(3085本)、本塁打は王貞治(868本)の記録を越えるのは難しい。金本は梁逷赫と同じく、大学を卒業してからプロに入団した。高校を卒業した選手と比べれば、通算記録で4年を損するわけだ。
しかし、金本は「無交替連続出場」の部門で右に出る者がいない大記録を作り上げている。金本の連続出場は、広島所属だった1999年7月に始まった。06年4月には大リーグのカル・リプケン・ジュニアが保有していた世界記録(903試合)を塗り替え、17日現在、1442試合に連続してフルタイムで出場している。04年7月には相手投手の投げたボールに当り、左手の軟骨が骨折する重傷を負ったり、07年シーズンが終わった後は左ひざの手術も受けたが、1999年以後、これまで1イニングも欠かさず、全ての試合に出場した彼こそ真の「鉄人」だ。
梁逷赫と金本の通算記録を見ると、似通っている部分が多い。金本は1992年、梁逷赫は1993年にデビューした。安打と打率では梁逷赫が上だが、本塁打を含めた他の部門では金本がリードする。しかし、2人の選手はそれぞれ韓日の野球界のお手本になっている点では似ている。内野ゴロを打っても全力疾走する梁逷赫と徹底した自己管理で「鉄人」の記録を持続させている金本に後輩らは頭を下げるしかない。
梁逷赫と金本とどちらがもっと長く残るのだろうか。
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