Go to contents

韓—EU間FTA、EUが来月の「妥結宣言」を提案

韓—EU間FTA、EUが来月の「妥結宣言」を提案

Posted March. 16, 2009 09:48,   

한국어

欧州連合(EU)は来月初頭、第2回金融サミット(G20)の首脳会議にあわせて、現地で韓—EU間自由貿易協定(FTA)の妥結を宣言するよう韓国政府に提案したことが、15日確認された。

両側がFTAを結ぶことになれば、GDP規模の基準では北米自由貿易協定(NAFTA=16兆309億ドル)に次いで世界第2位(15兆1600億ドル)の巨大な自由貿易地域が誕生することになる。

15日、外交通商部(外交部)と企画財政部の複数の関係者によると、政府はG20首脳会議が開かれる4月2日頃、英ロンドンで韓国とEUの貿易長官が会った席で、韓—EU間のFTA妥結を宣言しようと、EU側から提案を受けて前向きに検討している。

G20首脳会議には、李明博(イ・ミョンバク)大統領とEU、EU加盟諸国の首脳らが大勢出席する予定であり、彼らが見守る中、FTAの妥結が発表されるか、首脳同士が直接発表する可能性も少なくない。

EU側は、世界の注目が集まるG20首脳会議の期間に、国内総生産(GDP、07年基準)において世界トップの経済圏であるEUと第13位の韓国がFTAの妥結宣言を行うことになれば、グローバル経済危機の中で広がっている保護貿易主義を阻止するのに、多大な効果をあげることができるだろうと、韓国側に説明した。

このため、韓国とEUは23日と24日の二日間、ソウルで開かれるFTAの第8回交渉で、残りの焦点となっている商品開放やサービス分野などについての交渉に決着をつける方針だ。両側はすでにほとんどの分野においては交渉締結に必要な合意に達している。

外交部・通商交渉本部の関係者は、「第8回交渉で実務交渉が終われば、関税還付など、政治的に解決しなければならない事項1、2だけ残ることになる」と話した。

EU側は、韓国政府が外国産原材料を加工して輸出する国内企業に、原材料を輸入する際に支払う関税を払い戻すのは、EU企業には不利だとして反対している。

韓国とEUがFTAの妥結を宣言すれば、最近行き詰まっている韓米FTAの批准にも新たな突破口を作ることができると見られる。仁荷(インハ)大学経済学部の鄭仁𨥉(チョン・インギョ)教授は、「韓—EU間FTAの妥結と発効が加速すれば、韓米FTAの内容の一部に不満を示してきた米政府や議会も負担を感じて、態度に変化を示しかねない」と予想した。

一方、G20首脳会議を控えて14日(現地時間)、英ロンドンで開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議で出席者らは、「あらゆる形の保護貿易主義に反対する」という内容を盛り込んだ8項目の合意文を採択した。