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怒った中国、エアバスに報復?

Posted March. 02, 2009 06:39,   

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中国とエアバス社との間で進められていた150億ドル(約22兆9000億ウォン)規模の航空機購入交渉が物別れになる様相だ。

ブルームバーグ通信は先月25日、エアバス社の関係者2人の言葉を引用して、「中国と約150機の航空機購入交渉を進めてきたが、今年は契約が成立しないものと予想される。ただ、市場の状況が回復すれば、契約が成立する可能性もある」と報じた。同通信はさらに、「1回目の報道の後、エアバス社側が『状況は流動的で、中国の購入担当者と交渉は続いている』という反論資料を送ってきたと付け加えた。

しかし、中国の3大航空会社の東方航空は、「エアバス社との航空機購入計画を白紙にする」と明らかにしたと、同通信は伝えた。

中国の成都商報も1日、東方航空の劉紹勇董事長が、「エアバス社との交渉を中止する」と言ったと報じた。

中国民航総局も最近、「航空機の需要減少など、景気後退に対応するため、今年の航空機導入推進計画を取り消すか、延期するよう勧告した」と明らかにした。

購入交渉中止について、中国内では「経済的な理由」と説明したのに対し、西欧のメディアは最近、中国とフランスの関係が悪化した点を注目した。

経済誌フォーブスは、「中国が、エアバス社に警告を送った」と分析し、別の西欧のメディアも、「中国とフランスの関係が悪化し、フランスが損害を被った」と分析した。

昨年12月、サルコジ大統領がチベットのダライ・ラマと面談し、先月25日には、パリで競売会社のクリスティが、中国が返還を要求した円明園の兎と鼠の銅像の競売を強行したことで、両国の関係は悪化の一路にある。

これに先立ち、エアバス社は昨年、欧州以外の地域では初めて天津に組立工場を建てるなど、中国市場の攻略に乗り出していた。

しかし、今年の総受注が300〜400機にとどまり、昨年(777機)に比べて大きく減少するものと予想され、中国との購入交渉が破棄されれば、さらに打撃を受けるものとみえる。

エアバス社は、フランスとドイツ、英国が合作でつくったが、本社と主力工場がフランス・トゥールーズにあり、交渉が不発に終われば、フランスが最も打撃を受ける。

いっぽう、中国の欧州購入団は最近、ドイツから100億ドル分を購入したのに続き、英国でも航空機のエンジンなど20億ドル分の契約を結んだ。



bonhong@donga.com