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[オピニオン] 権哲賢大使の休暇

Posted February. 21, 2009 07:44,   

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権哲賢(クォン・チョルヒョン)駐日大使が20日、釜山沙上区(プサン・サンサク)のS教会の長老に就任した。権大使は、95年から同教会に通い、執事、按手執事の過程を経て、昨年、長老試験に合格し、これまで臨時長老だった。権大使は、この行事のために休暇を取り、17日に帰国した。長老就任は、キリスト教信者である個人にとっては、この上ない栄誉だろう。しかし、特命全権大使としては、外国にいる身で、すぐに活動できない職を引き受けたことや、長老就任式を理由に、任地を空けたことのために、論議を呼んでいる。

◆権大使を見つめる世間の視線が厳しいことは、このためだけではない。権大使は、帰国後、地域の有力者に会って、夕食をともにしたという。地域のK小学校の行事にも出席した。長老就任式には、李明博(イ・ミョンバク)大統領の実兄の李相得(イ・サンドク)議員を含め、与党ハンナラ党の前・現職国会議員や釜山地域の政治家も多数参加し、李議員は祝辞まで述べた。このため、長老就任式よりも、将来を念頭に置いた政治的行為が本当の目的ではないかという推測を生んでいる。

◆沙上区から第15、16、17代国会議員を務めた権大使は、第18代総選挙の時、ハンナラ党の公認から落ちた。そのため、駐日大使任命の時は、公認脱落に対する見返り人事の論議が起こりもした。権大使は、日本の筑波大学で博士学位を取得し、李元副議長とともに、韓日議員連盟で長く活動し、日本との縁も深い。権大使は昨年11月末にも、非公式に一時帰国し、大統領府関係者に会ったために、「心が別の所にある」という指摘を受けた。そのため、一時、入閣説、政界復帰説、駐日大使交代説が流れたこともあった。今回の帰国も、来年の釜山市長選挙や、2012年の総選挙を狙った地盤固めではないかという疑念を受けている。

◆駐日大使は、日本の位相や韓日関係から見て、非常に重要な地位だ。そのうえ、今はグローバル経済危機と北朝鮮問題のために、いつになく両国の協力と協調が切実な時期である。このような時に、駐在国の大使が納得しがたい理由で席を空けたのだから、それだけでも非難を受けるに値する。権大使は、政治家の道と駐日大使の道に二股をかける考えはやめて、どちらか一方を選択することが望ましい。

李進寧(イ・ジンヨン)論説委員 jinnyong@donga.com