1979年1月1日に米国と中国が国交を正常化して30年が経った。この間、両国は互いに切っても切れない「相互依存、補完関係」に発展した。
米国ではこれを「チャイメリカ(Chimerica)」と名づけ、「米中両国のG2覇権時代」という言葉まで出ている。一方、中国は、さらなる「中国脅威論」ではないかと警戒し、これを良く思っていない様子だ。
両国の間には、解決が難しい課題もある。台湾問題が戦略的な葛藤要因なら、貿易不均衡は短期的な戦術上の摩擦要因だ。
▲相互依存ますます拡大〓最近の両国関係は、いつになく緊密になった。国交正常化直前の1978年に11億8100万ドルにすぎなかった両国貿易額は、07年には4053億5600万ドルと343倍も増加した。
07年に米国を訪れた中国人は190万人、中国を訪れた米国人は71万人で、毎日平均約7000人の両国民が相互訪問している。約8万人の中国人学生が米国に留学し、約1万2000人の米国人が中国に留学する。
これまで、中国は想像を超越するほど大きくなった。90年に米国の国内総生産(GDP)の7.0%にすぎなかった中国の07年のGDPは、24.7%にまで上昇した。世界銀行が予測した米国の昨年予想成長率が1.4%にすぎず、中国は9.4%である点を考慮すると、中国のGDPは昨年の米国の4分の1を上回った。
▲中国、チャイメリカに敏感な反応〓米国では、「中国が米国の最も重要なパートナー国家になった。『チャイメリカ』あるいはG2時代が渡来した」と主張する。特に、専門家らは、バラク・オバマ次期大統領が就任すれば、真っ先に訪問する国家として中国を挙げる。
しかし、中国の専門家らは、これに否定的な反応だ。中国現代国際関係研究院米国研究所の袁鵬所長は、「チャイメリカであれ、G2であれ、中国を積極的に評価したことは事実だが、両国の実力の差は依然として大きい」として、これを警戒した。
特に袁鵬所長は、「中国には、約8000万人の障害者、毎年仕事を求める2400万人の就職待機者、約1000万人の絶対貧困者がいる。米国は強国であり、中国は依然として弱国だ」と強調した。
▲台湾問題、貿易不均衡、依然として宿題〓台湾問題に関する限り、両国は根本的に見解を異にする。中国は、「一つの中国」が至上最高の価値だが、米国は、台湾と中国が統一される場合、中国を牽制する非常に重要な手段を失うことになる。
07年、2749億ドル(国際通貨基金基準)に増えた両国の貿易不均衡も、20年以上の課題だ。
中国人民大学国際関係学院副院長の金燦栄教授は、「中米関係が、歴史的な協力の時代を開いていく新たな出発点に来た。しかし、台湾問題など、両国関係を悪化させる障害も冷静によく見なければならない」と語った。
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