米国連邦検察は9日、バラク・オバマ次期大統領の上院議員職辞退により、空席になった連邦上院議員の後継者選びで、金銭的な見返りを要求した疑いで、イリノイ州のロッド・ブラゴジェビッチ知事(51・写真)を起訴したと、シカゴ・トリビューンなど、米マスコミが報じた。
検察は同日午前、ブラゴジェビッチ州知事とジョン・ハリス秘書室長(46)を自宅で逮捕後、汚職や詐欺、収賄などの疑いで起訴した。
ブラゴジェビッチ州知事は、裁判所に保釈金を出し釈放され、疑いを否認している。裁判所に提出された捜査資料によると、ブラゴジェビッチ州知事は、自分の上院議員の任命権を売り、再選の選挙資金にしようとした疑い。同氏は、オバマ候補当選直後の5日、側近との通話で俗語を使いながら、「良かった。(任命権を利用して)一儲けできる。俺が天下りすることもありえる」と述べたことが分かった。
事件を担当したパトリック・ピーツジェラルド検事は同日、「ブラゴジェビッチの行為は墓に眠るリンカーンを寝返りさせるほどだ」と言い、驚きを隠せなかった。
一方、オバマ次期大統領は今回の事件について、「ブラゴジェビッチ州知事や彼の事務室と接触したことがなく、(後任の上院議員の任命と関連して)何事が起こっているか、何も分からない」と述べた。
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