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「手術中の覚醒」防ぐ道、韓国研究陣が解明

「手術中の覚醒」防ぐ道、韓国研究陣が解明

Posted December. 11, 2008 03:05,   

韓国の科学者が、麻酔状態で急に目を覚ます生理現象「手術中の覚醒」を防止できる道を開いた。

10日、ポステック(浦項工科大学)金スンファン物理学科教授、ソウル峨山(アサン)病院のノ・ギュジョン教授、米ミシガン大学医学部の李ウンチョル研究員は、物理学科と医学を合わせた研究を通して、人の意識が麻酔状態へ移る正確な瞬間を突き止めたと発表した。

この研究結果は、意識研究分野で最高権威を誇る国際学術誌、「意識と認知」のオンライン最新版に紹介された。

手術中の覚醒とは、全身麻酔をした患者が手術中、急に意識が戻り苦痛を感じる現象で、「リターン」「アウェイク」など、スリラー映画の題材にも登場した。

研究陣は、複雑な物理現象の究明に活用される「非線形動力学」の分析方法を利用し、手術患者14人の脳波を分析した。この過程で、麻酔中、意識が無意識状態に変わることを機に、認知機能である脳の前頭葉から、感覚を管轄する後頭葉へ流れる情報量が急激に減少する瞬間を突き止めた。

これまで脳波技術では、麻酔の度合いが分かるだけで、意識と無意識が交差する麻酔が効く瞬間を把握したのは今回が初めてだ。

ポステック関係者は、「今回の研究で、意識と無意識の境界が、正確に数値に示されるようになった。」とし、「麻酔が効く瞬間を把握すれば、手術中、患者の意識が急に戻ることを前もって防ぐことができる」と説明した。



kunta@donga.com