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[オピニオン]国防部vs国会国防委

Posted November. 14, 2008 08:15,   

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国会国防委員会は、国防部の後援者の役割を果たしてきた。国会常任委員会と政府関連省庁との関係が、これほどよいところは珍しかった。過去の軍出身大統領の影響を受けて生まれた伝統ではないかと思われる。国防委が、国防部を牽制・監視し、時に国家安保のために協力する姿は、国民の目にも頼もしい。その友好な関係が、今の定期国会で突然壊れ、見苦しい感情争いになった。

◆国会に常駐する国防部連絡団長J氏(階級は大領)の将官進級問題が、両者の対立を噴出させた。連絡団長は、事実上、国防委員の使い走りで、ゴルフ場の予約といったことまでしていたという。J氏は、先の国政監査の時、国防委員の潜水艦およびF15戦闘機の試乗、独島(トクト、日本名・竹島)訪問などで案内し、国防委の信任を受けたという。ハンナラ党の金鶴松(キム・ハクソン)国防委員長と与野3党の幹事が、J氏の将官進級を頼んだが、李相熹(イ・サンヒ)国防部長官は、これを黙殺した。これが、国防委の蓄積した感情を爆発させたという。

◆国防委は、国会の建物に入っている国防部連絡団の事務所を14日までに閉鎖するよう国防部に通知した。「設置の根拠がない」というのが表向きの理由だが、45年間使用してきた事務所の設置根拠を突然問題視した格好だ。国防委側は、「これまでの連絡団長はみな進級した」と言って、李長官に対する遺憾を表わした。しかし、国防委が怒った本当の理由は、李長官の常任委での発言態度が硬く、国防委員を尊重しない業務スタイルにあるという話もある。最近、軍事保護区域の解除、ソマリア海域への派兵、ザイトゥーン部隊の撤収などの問題を国防部から直接報告を受けず、メディア報道で初めて知ったことに怒ったという。

◆国防部は、「金国防委員長は、長官を下に見て、国防部幹部を部下と考えている」と反論した。特に、李長官が最近、ザイトゥーン部隊の訪問のために海外に出ている間に、金委員長が陸海空軍の参謀総長を呼び出して、ゴルフをしたことを不快に思っている。長官の指揮権を揺さぶる行為ということだ。また、J氏の進級落ちは、人事請託を阻止するという意志の反映だという。金委員長は、陸軍上兵出身の文民で、李長官は将校バッチに星が4つ象られる将軍出身だ。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員 sooya@donga.com