ソウル中央地検調査部(朴銀錫部長)は、前KBS社長の鄭淵珠(チョン・ヨンジュ)容疑者を特定経済犯罪加重処罰法上の背任の罪で、20日在宅起訴した。
鄭容疑者は、国税庁がKBSに課した法人税などの払戻し訴訟の第1審で、04年8月に勝訴していながら、同年のKBSの赤字が800億ウォンと予想されると国税庁との調停を経て、06年1月に控訴審を取り下げ、KBSに損害をもたらした罪だ。
検察は、鄭容疑者が当時、訴訟を取り下げなければ、勝訴金額1764億ウォンと払戻し加算利息の684億ウォンの計2448億ウォンを取り戻せたが、国税庁と556億ウォン(法人税の追徴額459億ウォンとその利息97億ウォン)で合意したことにより、KBSに1892億ウォンの財産上の損害を与えたと結論付けている。
KBS労働組合は、04年に続いて05年も大規模な赤字が予想されると、鄭容疑者の退陣運動を繰り広げたが、鄭容疑者は、自身に対する労組の不信任投票が実施される1時間前に、労組との間で「赤字になった場合、第4四半期に経営陣全員が退陣する」という合意書に署名した。
それ以来、鄭容疑者は国税庁が示した459億ウォンの法人税だけを払い戻してもらう内容の調停案を控訴審の裁判部に提出した後、05年12月、利息を含めた法人税を国税庁から受け取り、訴訟を取り下げた。
検察は、鄭容疑者が05年度の事業年度を黒字へと転換させたことで、労組からの退陣圧迫から抜け出し、06年4月の社長続投に漕ぎ着けるため、国税庁との調停に乗り出したと判断している。
ソウル中央地検の崔𨥉一(チェ・ギョイル)第1次長はブリーフィングで、「捜査チームは、判例や記録を総合的に検討しており、背任容疑があると見ている」と語った。だが、鄭容疑者の弁護人らは、「検察の公訴提起は、手続きや内容に問題がある」と反発している。
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