安秉萬(アン・ビョンマン、写真)教育科学技術部長官内定者が学術誌に寄稿した論文と、教え子の修士学位論文の一部の内容が同じことから、盗作の可能性があるという疑惑が8日、提起された。
学界は、2つの論文が同じ時期に作成され、教え子のアンケート調査データを教授が渡したか、教授が教え子の論文を盗作した可能性があると見ている。
安内定者が、83年12月に韓国政治学会報に寄稿した「農村住民の政治的態度—政治效能と政治信頼」(①)が、当時の指導学生だった韓国外国語大学行政学科の金某教授が84年2月に修士学位論文として提出した「韓国の農村住民の政府観—対政府効能観および信頼度を中心に」(②)と調査対象と調査方法が一致していた。
両論文は、いずれも83年7月初めから9月末まで、京畿道利川(キョンギド・イチョン)と龍仁(ヨンイン)、慶尚北道青松(キョンサンプクト・チョンソン)と高靈(コリョン)の4地域31村で532人を調査したアンケート資料をもとに作成され、4つの表など論文①の10ページのうち3ページほどが論文②と同じだった。
これに対して、金教授は、「指導教授の調査データと12月に発表された論文①を参考にして、2ヵ月で論文を書いた」と明らかにした。
しかし、専門家たちは、通常8、9月に論文作成計画を提出し、12月初めまでに論文の完成本の審査が終わる点を考えると、納得できないと指摘する。
また、論文②のアンケート用紙は5段階尺度だが、論文①は3段階尺度なので、データを歪曲した可能性も疑われている。
両論文は、同じ資料をもとに作成されていたが、アンケート調査用紙に記された内容は異なる。論文①の一部の質問項目が、論文②のアンケート用紙にはなかった。学界では、アンケートの一部を取って別の論文を書くことを防ぐために、アンケート紙全体を掲載することを原則としている。
金教授は、論文②で、「論文①の分析枠と資料を利用した」と明示しているが、教え子が指導教授の研究内容をそのまま使った場合、教授が教え子の盗作行為を幇助したという論議が起こりうる。
金教授は、「指導教授が回答を3段階尺度に減らしたのは、より精巧な分析のためだ。指導教授の論文と私の論文の重なる部分は5ページほどだが、誤りがあるなら、すべて私の過ちだ」と述べた。
安内定者は、論文が通常の提出期限を越えたことについては即答を避け、「金教授は誠実で真面目に取り組んだ為に、論文を早く書いていた」と主張した。
いっぽう、安内定者は、95年12月に校内の学術誌「公共政策研究」に、「延辺(ヨンビョン)朝鮮族自治村落と韓国地域村落の比較研究」を、96年12月には校内学術誌「中国研究」に、「延辺朝鮮族自治州住民と韓国村落住民の意識比較研究」を寄稿していた。
しかし、両論文の調査方法および調査対象が一致し、6つの表とグラフがすべて同じであり、二重掲載の疑惑を受けている。96年の論文は、93年に韓国学術振興財団の研究費助成を受けて作成されたが、95年の論文にはこの事実を明らかにしていない。一部の数値が項目別に異なっていたり、グラフのX、Y軸を入れ替えたりするケースもいくつかあった。
安内定者は、「95年の論文を拡張して翌年に論文を書いたので、問題はない」と説明した。
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