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崇礼門に左10m・右70mの「翼」をつける

崇礼門に左10m・右70mの「翼」をつける

Posted May. 21, 2008 07:29,   

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文化財庁は20日、崇礼門(スンレムン=南大門)前で開かれた「崇礼門修復基本計画」の記者会見で、日本植民地時代に壊れた崇礼門両側の城郭を復元し、本来より高くなっている地盤も下げることにしたと明らかにした。崇礼門の昔の姿を取り戻し、ソウルの「ランドマーク」として位置付けるという計画だ。

▲復旧を超えて昔の姿を取り戻す〓崇礼門左右の城郭は1907年、日本によって壊され、文化財庁は当時の写真資料などを考証して、城郭を復元する計画だ。

また、1900年、崇礼門前に電車のレールを敷いたことで1.6メートル高くなった崇礼門の地盤も元通りに復元する計画だ。李健茂(イ・ゴンム)文化財庁長は「崇礼門の前に池があったという証言もある」と述べ、「発掘調査で池の跡地が確認されれば、これも原型に近づけて復元するつもりだ」と語った。

「崇礼門の修復団」の副団長を務めている金サング文化財庁建築文化財課長は、「崇礼門周辺の広さから見て、左の城郭は10メートル、右の城郭は70メートルまで復元できると思う」と話した。

文化財庁は、「崇礼門の4つの中心柱(直径45センチ、長さ7.2メートル)は、上部のみが壊れており、再利用できると思う」と述べ、「火災で95%以上壊れた瓦は、1961年の崇礼門の修理以前の昔の瓦を基準として、2万5000枚を製作する計画だ」と明らかにした。

また、文化財庁は修復された崇礼門に、赤外線の熱センサーや煙センサー、スプリンクラーなどの防災装置を設置する計画だ。修復過程は一般市民が見物できるように、コースを作る予定だ。

文化財庁は崇礼門の火災を忘れないようにするための展示館を、崇礼門周辺に建設する予定で、現在、ソウル市と敷地について話し合っていると明らかにした。文化財庁が発表した展示館敷地の規模は660平方メートル(200坪余り)。設計や工事期間を含めて完成まで今後、2年かかるものと見ている。

これまで、展示のために燃えた表面を固めるなど、急いで保存処理を行った部材は35種類。文化財庁は景福宮(キョンボクン)内の部材の保管倉庫に全ての部材を移し次第、展示用部材の精密保存処理に取り掛かり、精密調査で、展示用部材をさらに選び出す計画だ。

▲修復団の構成に問題ある?〓崇礼門の修復事業は、金昌俊(キム・チャンジュン)文化財庁文化遺産局長を団長とする「崇礼門修復団」(10人)を中心に、考証分科(7人)、技術分科(9人)、防災分科(6人)で構成された「修復諮問団」が運営する。「修復諮問団」には、1961年の崇礼門の修理工事に参加したベテラン技術者9人も参加する。

しかし、修復団の多くは文化財庁の技術職公務員となっており、学術や研究機能が足りないのではないかという懸念も持ち上がっている。修復諮問団に、文化財委員7人が参加したものの、実際の考証や部材調査、分析は修復団が担当するためだ。

ある専門家は、「文化財庁が崇礼門の修復に直接乗り出すという趣旨は分かるが、復元のための発掘や保存処理、建築研究などは専門の研究人材が主導しなければならない」と述べ、「現在の構成としては、ともすれば復元作業の専門性が弱まりかねない」と指摘した。



zeitung@donga.com