Go to contents

1980年代生まれの「八零後」、中国民族主義の中心勢力に浮上

1980年代生まれの「八零後」、中国民族主義の中心勢力に浮上

Posted May. 02, 2008 03:06,   

中国の1980年代生まれを指す「八零後」世代が注目されている。1978年の改革開放以後に生まれた八零後世代は、1990年代生まれを意味する九零後世代をも含む言葉として使われる。この八零後世代が最近、北京五輪聖火リレー支持のデモを主導するなど、エスカレートする中国の民族主義と愛国主義を行動で示す中心勢力として浮上している。

▲八零後、プライベート重視で消費志向的な世代〓八零後についてのこれまでの評価は、どちらかと言えば否定的だった。同世代は、市場経済体制の下で生まれ、それまでの世代とは違い、物質的な豊かさを享受して育った。家族計画により、一人っ子として生まれ、「小皇帝」として育てられ、個性も強く自己中心的な傾向が強い。

職場では忠誠心が低く、頻繁に転職するので、企業側にとっては悩みの種という分析もある。個人主義的な成長背景のためか、チームワークにも厳しいものがあるという評価も多い。

しかし、八零後は重要な消費階層として、自分の口に合うように中国市場を変える力を持っている。また現在2億2000万人に上るネットユーザーのほとんどを占めており、インターネット時代を切り開いていく世代でもある。

▲「空前団結」の核に浮上〓北京五輪をキッカケに八零後世代は、団結と愛国心の象徴に浮上した。最近の聖火リレー妨害事件に対し、中国人は、「これまで中国人が今のように団結したことがない(空前団結)」と言う。その中心には身をもって行動する八零後が立っている。

聖火がこの1ヵ月間、世界の19カ国を廻っている間、五星紅旗を手にして街頭に出てきた中国人の相当数は八零後だった。北京五輪組織委員会が50万人のボランティアを募集する時に集まった260万人以上の申請者のうち、90%以上が八零後だった。中国内の外国企業に対する不買キャンペーンを展開している大黒柱も彼らであり、インターネットを通じて民族主義を広げているのも八零後だ。

八零後の民族主義的な性向の根源には、経済成長による自信と成就感が存在している。また、西欧の帝国主義を経験した過去の世代とは違って、西欧世界に対する劣等感もない。

八零後を代表する人物として浮上したフランス留学生の李洹氏(26)は、先月19日、パリで行われた五輪支持集会で、「八零後世代が自尊心を失わなければ、中国が自尊心を失わない」と力説した。

▲期待と憂慮が交差〓八零後は外国の文化に対する拒否感が少ない。従来の世代よりは合理的である上、従来の秩序にも批判的だ。このため、同世代が社会の主役になる時、中国はさらに開放的に変化し、中国を順調にグローバル体制へ導くという期待もある。

しかし、それと同時に、中国の文化と価値を重視し、見直そうとする彼らの民族主義的な性向は、国際社会との対立を招く恐れがある。特に、高度経済成長を通じて取り付けたプライドと成就感が愛国主義と結合する場合、「偏った民族主義」に流れてしまいかねない。

最近、八零後の集団行動が激化していることについて、官営のマスコミが「愛国も理性的にやるべき」と指摘したのもこのような否定的な側面を恐れているためだ。



bonhong@donga.com