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[社説]金聖二氏と鄭徳亀氏の場合

Posted March. 05, 2008 07:17,   

李明博(イ・ミョンバク)大統領の長官人事とハンナラ党の4・9総選挙候補の公認がスムーズに進まない。国民から向けられる視線にも厳しいものがある。野党の人事聴聞会経過報告で採択拒否され、長官任命を受けることができない金聖二(キム・ソンイ)保健福祉家族部長官候補と、ヨルリン・ウリ党で国会議員を経験しながらも、忠清南道唐津(チュンチョンナムド・タンジン)でハンナラ党の公認を受ける鄭徳亀(チョン・ドクク)氏が代表的なケースだ。

金候補者は問題だらけだ。著書の盗作や論文の重複掲載、オフィステル(事務所、住居兼用の建物)の賃貸収入と売買価格の縮小申告、さらに青少年保護委員長時代に業務推進費1280万ウォンを流用した疑いで特別監査を受けていた事実も明らかになった。全斗煥(チョン・ドゥファン)政権時代、学生運動弾圧の理論的根拠を提供した論文で大統領表彰を受けていた事実も確認された。京畿道嘉平郡(キョンギド・カピョングン)の土地の不動産投機疑惑も提起された。

韓国国籍を放棄した娘は、国内で13回も健康保険を利用していた。昨年5月には、ある日刊紙に「信仰心が社会福祉政策とサービスの成否を決める」という趣旨のコラムを掲載した。信仰は自由だが、憲法には政教分離の条項がある。このような人が長官を務めていいものだろうか。

公人として基本的な道徳性を備えていないだけでなく、保健福祉行政を導く信頼の基礎すら崩壊した。いくら人材プールが貧弱だからといって、これほど資格に欠けた人をどうして抜擢することになったのか納得ができない。今からでも金候補者は自ら辞退して、新政府の傷を減らすのが道理だ。彼がねばって李大統領が任命を強行する場合、新政府にとっては長々と負担になるだろう。

鄭徳亀氏の候補公認については、ハンナラ党内ですら批判の声が出ている。印名鎮(イン・ミョンジン)倫理委員長は、「自分が所属した党が苦しいからといって、ハンナラ党にやって来て公認を受けた人物がいる」と述べた。鄭氏は、金大中(キム・デジュン)政府時代に産業資源部長官を歴任し、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時代には、ヨルリン・ウリ党の比例代表議員となり、昨年2月に辞職した。李大統領とは、高麗(コリョ)大学出身、ソマン教会の信徒という縁があり、李大統領が会員だった「ソマン教会金融人宣教会」のメンバーでもある。印委員長が鄭徳亀氏の公認を批判するのも無理もない。

鄭氏が処世術にいくら長けているとしても、性格が正反対の政権で要職を務め、政党を変えた人を公認することは常識はずれだ。これが政権交代の具体的な姿であり、ハンナラ党が言う「原則ある公認」なのか。ライバルである民主党の朴在承(パク・ジェスン)公認審査委員長は、「過去に不正を犯した者は例外なく公認から除外する」と宣言しているが、民主党がこの宣言の約束を守ったとしたら、ハンナラ党は公認で民主党に完敗する恐れがある。