三星(サムスン)グループの裏資金疑惑を捜査中の趙俊雄(チョ・ジュンウン)特別検察官(特検)チームは18日、成映穆(ソン・ヨンモク)ホテル新羅(シルラ)社長(52)を参考人の資格で呼んで事情聴取した。三星の役員が参考人として呼ばれて出頭したのは、特検が始まって初めてだ。
成社長は1990年代初め、李健煕(イ・ゴンヒ)会長秘書室財務チーム次長、三星証券経営企画チーム長を勤めたことがあり、検察の特別捜査・監察本部が確認した150人あまりの借名が疑わしい口座名義者のうち一人だ。
成社長は同日午前10時10分頃、黒色の乗用車に乗って、ソウル市竜山区漢南洞(ヨンサング・ハンナムドン)の特検ビルの前に到着し、8階の調査室に直行した。
特検は同日、検察の基礎捜査記録と借名疑惑口座追跡資料、口座運用過程に関する分析結果などをもとに、成社長に対し、口座開設の経緯と投資された資金の出処、運用過程について、集中捜査した。
特検は特に、数十の借名疑惑口座に、「0000」「1111」などのパスワードが同一に付与された経緯に対しても調べたという。
成社長とともに三星証券の実務職員2人も同日、借名疑惑口座の運用などと関連して、調べを受けた。
成社長などに対する事情聴取を皮切りに、毎日、三星の役員2、3人に対する召喚捜査が行われるとのことで、裏資金疑惑に対する特検捜査が本格化する見通しだ。
特検は、成社長をはじめ、ぺ・ホウォン三星証券社長(58)、ミン・ギョンチュン三星社会奉仕団専務(55)、チョン・ヨンベ戦略企画室常務(46)など系列会社の役員たちと、戦略企画室傘下の経営支援チームのチェ某、金某部長など10人あまりの三星役員に対して参考人として出席を要請したという。
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