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映画祭の開催まで中止に追い込む『作家』パワー

映画祭の開催まで中止に追い込む『作家』パワー

Posted January. 15, 2008 06:37,   

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「アンジェリーナ・ジョリーも、ジョージ・クルーニーも顔を出さなかった」

13日(現地時間)、米ロサンゼルスで開かれたゴールデングローブ賞の記者会見の様子をAP通信はこのように伝えた。恒例は大勢のスターたちで一杯になるホテルには、TVカメラとリポーターたちだけであり、込み合うべき周辺は閑散としている。授賞式がキャンセルされ、記者会見に代わった理由は俳優たちが昨年11月から続いてきた全米脚本家組合(WGA)のストに参加し、授賞式への不参加を明らかにしたからだ。

●開催が危ぶまれるアカデミー授賞式

これから注目されるのは、来月24日に予定されたアカデミー授賞式が開催されるかどうかだ。米国の芸能専門誌であるエンターテインメント・ウィークリーによると、授賞式の開催可能性に神経を尖らせているのは、ニューヨークのマディスン・エバニュー(広告業の中心地)だ。アカデミー授賞式は、「スーパーボール」(北米プロフットボール・チャンピオン決定戦)に次いで広告料が高い。アカデミー授賞式を中継するABC放送は、昨年の場合授賞式の途中で流れる30秒のCM1本あたり約15億ウォンを稼いだ。

芸能専門誌のバラエティは、ゴールデングローブ授賞式のキャンセルでロサンゼルス経済が約8000万ドル(約750億ウォン)の損害を被っており、アカデミーが中止されると1億3000万ドル(約1200億ウォン)の損害を新たに被るだろうと分析した。

アカデミー会長のシド・ギャニス氏は「(授賞式の準備は)計画通り進んでいる」と強調した。しかし、WGAはすでに今年のアカデミー授賞式のシナリオを書かないと明らかにしている。

にもかかわらず、バラエティは「映画界の要人たちが、アカデミーは(世界的な知名度などを考慮すると)ゴールデングローブのようにはならないだろうと予想する」と報じた。

●1万500人が加盟した作家組合

ゴールデングローブに続き、アカデミーまで脅かすWGAには、シナリオ作家とTVドラマ作家、放送構成作家など、すべての部門の作家1万500人が加盟している。これらの作家がストに踏み切れば、米国のエンターテインメント産業が麻痺するも同然だ。

WGAは、昨年11月5日から映画放送製作会社連合(AMPTP)に対し、DVDとオンラインのドラマ・映画販売収入を適切に配分してほしいと要求し、ストを繰り広げている。作家たちは、TVシリーズとDVDに対し、20年前と同じように収益の2.5%(最低ライン)をもらっており、インターネットなどのニューメディアによる収益では持ち分はない。今年6月30日までAMPTPと再契約を行わなければならない米監督組合(DGA)と映画俳優組合(SAG)も、WGAの肩を持っている。同ストでロサンゼルス経済は、約4億5000万ドル(約4200億ウォン)を損していると調査された。

●忠武路とは雲泥の差

一方、忠武路(チュンムロ・韓国の映画中心地)はどうだろうか。韓国シナリオ作家組合の代表であるシム・サン氏は「韓国の作家たちはシナリオの原稿料だけをもらって、すべての著作権一切を製作会社に明け渡すという『不条理な』契約書を書かされるのが慣例だ」とし、「米国の作家たちは『プラス・アルファ』を求める状態だが、韓国にはWGAのような団体もないので、雲泥の差だ」と述べた。さらに、韓国映画の販売権が海外に売られる際にも、シナリオ作家には収入として一切還元されない。



yourcat@donga.com