韓国美術品鑑定研究所は9日、偽作疑惑がもたれている朴寿根(パク・スグン)画伯の油絵「洗濯場」(72×37cm)について、「オリジナル」という鑑定意見を発表した。
「洗濯場」は、昨年5月ソウルオークションの競売で国内美術品の最高競売価格である45億2000万ウォンに落札された作品。美術専門隔週刊誌の「アートレード」が1日付発行の創刊号で「大韓民国最高価の絵が偽物?」というタイトルの記事を載せ、同絵が偽者である可能性があるという疑問を提起している。
呉光洙(オ・グァンス)前国立現代美術館長をはじめ美術界の関係者10人と、美術品鑑定研究所のソン・ヒャンソン鑑定委員長などギャラリーの代表10人の計20人で構成された特別鑑定委員会は、同日午前10時から5時間の間に拡大鑑定を行ったところ、オリジナルだという結論を導き出したことを明らかにした。これに先立ち、美術品鑑定研究所は4日内部鑑定委員たちが参加した中で第1次鑑定を行っている。
特別鑑定委員長を務めた呉光洙前館長は、「作品の所蔵経緯に関する調査と眼目鑑定、科学鑑定などを踏まえ、オリジナル作品だという判定を下した。鑑定委員20人のうち1人は反対の意見を出した」と説明した。
呉前館長は、「アートレード」が疑念を提起したマティエル(質感)とカラーの問題について、「朴寿根は、自分が好きな素材を幾度となく繰り返し描いた。『洗濯場』も4点があるが、今回の作品は独自の画風が完成する以前の模索期の作品であるため、既存の作品とは異なる」と付け加えた。
美術品鑑定研究所は、科学鑑定法として紫外線、赤外線、レントゲン撮影を行ったと明らかにした。
朴寿根画伯の絵は、下描きとしてカーキ色と黒い色などを多く使ったが、同作品でもキャンバスの縁あたりのマティエルが薄くなったところで下描きとしてカーキ色が確認できたと説明した。また、作品のクラック(ひび割れ)、額縁の絵の具とキャンバスに対する調査でも、長年十分気をつけて、きちんと保管した作品だという評価が出たという。
美術鑑定研究所は、作品の出所に関連して「前所蔵者である米国人のJ氏が、同日午前朴寿根画伯の長男である朴ソンナム氏と通話をした。J氏が1955〜56年はじめに朴画伯に製作を依頼し、彼からじかに受け取った絵だ」と明らかにした。
ソウルオークションのシム・ミソン理事は、今回の鑑定結果を踏まえて、「法務法人パルンに訴訟を委任し、偽作説を流したアートレード側に対し民事・刑事上可能なすべての法的手続きをとる」と述べた。
一方、アートレード側は「ギャラリーの同業者が大部分である鑑定研究所の結果に不服がある」と述べており、真偽をめぐる論争は裁判所に持ち越されることになりそうだ。
mskoh119@donga.com






