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[社説]ボランティアを100%活用する体系が惜しい

[社説]ボランティアを100%活用する体系が惜しい

Posted December. 15, 2007 03:36,   

黒い油に覆われた忠清南道(チュンチョンナムド)の泰安(テアン)半島に全国からボランティアが雲のように集まっている。不幸の中でも心強い慰めになる話だ。混乱する政局、政界がけしかける葛藤、そして国民の苦しい生活の中でも、韓国社会は元気で温かく、いつでも一つに団結できるという証拠だ。

今回の事故は、油の帯を取り除き、海岸の岩と砂利に付着した油を逐一ぬぐう人々の手助けが求められる。泰安の住民だけでは力不足だった油の除去作業がボランティアたちの助けで弾みがついた。1997年に油の汚染事故に見舞われた日本の三国村で行われた「30万ボランティアの奇蹟」を私たちも十分実現することができる。

ボランティアは誰の強要や法的義務としてではなく、自ら決めて他人と地域社会のために自分の精神的かつ肉体的資源を惜しみなく提供する行為だ。人間ができる最も崇高な活動だ。ボランティアはまた、社会の共同体を結束させ、問題を解消し発展させる貴い動因になる。欧州より社会保障体系の脆弱な米国が元気な地域社会を維持することができるのも、草の根レベルのボランティアに支えられたものと言える。

しかし、韓国社会は潜在的なボランティアが多いのに比べ、彼らを効率的に活用するシステムが不十分だ。今回、泰安でも準備なしに訪ねたボランティアたちをそれなりに適切に活用する運用体制はほとんどなかった。現場の公務員が、「所管事項ではない」と言う場合さえある。週末には集中するので後で来てくださいという事実上の「ボランティア拒否」の事例まである。汚染除去こそ時間との戦いなのに、このようなことが起きるとは、残念でならない。

米国では地域の郵便番号さえ押せば「ボランティアマッチ(volunteermatch.org)」という団体がボランティアを必要とする機関と連結してくれる。誰でもその気になればいつでも最大限効率的にボランティアができる国家の社会システムを韓国も急がなければならない。このようなシステムの改善は国民の暮らしの質を高め、先進国になるための条件の一つだ。