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いつ、どのような形で、どこまで…BBK捜査発表の悩み

いつ、どのような形で、どこまで…BBK捜査発表の悩み

Posted November. 30, 2007 03:09,   

検察が熟慮に入った。ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)大統領選候補の「BBK株価操作事件」への関連疑惑の捜査が詰めの段階に入り、捜査結果の発表の時期やレベルなどを決めなければならないためだ。

検察では遅くとも来月5日には、金ギョンジュン(41、逮捕)氏を拘束起訴しなければならない。しかし、週末には口座の追跡は不可能であり、週明けには公訴状や捜査結果の発表文をまとめなければならない。捜査はもとより、悩める時間もそれほど多くないというわけだ。

最大のカギは、検察が捜査結果の発表文にどのような内容を盛り込むかだ。

林采珍(イム・チェジン)検察総長は、26日の就任の挨拶で、「あることはあるとし、ないことはないとはっきり言う」と述べただけに、発表文に株価操作や横領など、金容疑者の犯罪容疑に、李候補が関連しているかどうかが含まれる可能性が高い。

しかし、政界で持ち上がったさまざまな疑惑について、結論を出すことは容易なことではない。李候補と金容疑者が初めて会った時点がいつなのか、李候補がBBKの名刺を使ったかどうかなどは、法的責任とは関係ないが、道徳的な責任論を引き起こしかねない敏感な事案だからだ。

ハンナラ党は「検察は結果だけを発表すべきであり、細かな内容まで公開してはならない」と主張しているが、大統合民主新党は「捜査状況について具体的に公開せよ」と検察を圧迫している。

もうひとつは、発表形式だ。捜査責任者の発言一つ一つが大統領選挙候補同士の支持率に相当な影響を及ぼしかねず、政治圏は敏感にならざるを得ないためだ。

02年10月、検察はいわゆる兵役逃れ事件の中間捜査の結果を発表し、公式記者会見は行わなかった。そのかわり、当時の捜査責任者のソウル地検3次長室での記者懇談会という形式で縮小され、テレビ画面での撮影も禁じられた。これと関連し、金デオプ氏が提起した当時の李会昌(イ・フェチャン)ハンナラ党大統領選候補の長男であるジョンヨン氏の兵役逃れの疑惑に根拠がないという捜査結果が発表されるや、当時の与党系の人物が、検察指揮部の結果発表にブレーキをかけたという話も出回った。

今年8月、検察は、李候補のソウル江南区道谷洞(カンナムグ・トゴクドン)の土地借名所有疑惑を発表する際には公式記者会見を開いた。しかし、テレビ画面での撮影はなく、捜査責任者の金洪一(キム・ホンイル)ソウル中央地検3次長が、あらかじめ用意した発表文だけ読み上げた。

発表の時期も敏感だ。検察の内部では、「時間をかけばかけるほど大統領選挙の投票日が近づき、発表日を遅らせるほど検察に不利に働くだろう」というのが大方の見方だ。しかし、発表時期は捜査状況と関係があり、予断を許さないという観測も出ている。李得洪(イ・ドゥクホン)最高検察庁・科学捜査企画官は29日、「金容疑者が提出したハングル契約書の真偽に対する鑑定が進められている」と話した。

李候補がBBKの真の所有者かどうかを判断するのに必要な核心参考人2人が海外に滞在していることも、検察の詰めの捜査に変数となっている。