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韓国を代表する科学者31人、彼らには特別な何かが

韓国を代表する科学者31人、彼らには特別な何かが

Posted November. 19, 2007 03:11,   

日常的によく本を読むアカデミックな家庭に生まれ、中高時代に有名な科学者と出会った経験のある人は、優れた科学者へと成長する可能性の高いことがわかった。

この結果は、ソウル大学教育学部、オ・ホンソク教授の研究チームが、国内の代表的な科学者31人の共通点を分析した「科学人材の専門性開発過程における影響要因に関する研究」によるもの。同研究チームは1987年から2007年にかけて、大韓民国最高科学技術人賞や韓国科学賞、次世代科学賞などを受賞した科学者や、各種機関で選ばれた代表的な科学者たちを分析対象とした。これらの科学者の専攻は生物学・生命科学(10人)、数学(6人)、物理学(8人)、化学(3人)、地球科学(4人)などで、うち26人は大学教授、あとの5人は研究所で活動している。

研究チームは、国内初の深層インタビューを行い、科学者たちに共通する特性を、成長段階ごとに分析した。

●科学者の70%以上が「読書家庭」出身

研究チームでは、小中高時代の「探索期」や大学時代の「入門期」、修士・博士課程と博士後過程の「成長期」、新任教授や研究員時代の「主導期」の4段階にわけ、段階ごとに現れる科学者たちに共通する志向性を分析した。

その結果、探索期では、調査対象の科学者の半分以上から、「自己主導的な学習態度」と「多様な分野への関心や強み」が発見された。

また、「読書をするアカデミックな家庭環境」や、「科学者との有意義な出会いの経験」があったと答えた科学者が、それぞれ70%と80%以上となった。

入門期では90%以上の科学者から、「独立的な性格の特性」が発見された。自分の未来への計画を一人で立てることはよく知られているが、一般人が好むことの少ない分野により関心を持つ特性が観察されたものだ。

また、成長期では約90%の科学者から、「課題への執着力」や「没入」の経験が集中的に現れた。生涯の研究テーマを同時期に発見したと答えた科学者も90%以上だ。

科学者としての本格的な活動が始まる主導期では、「優先順位決定能力」(60%)、「コミュニケーション能力」(50%)、「創造的な研究成果への使命感」(100%)などの志向が主に観察された。

●科学・数学は学生のレベルに合わせて個別化された教育が必要

研究チームは、未来のハイレベルな科学人材養成のためには、「創意的な科学教育」と「人文学的な素養教育」が重要だと指摘する。

オ教授は、「今回の研究を通じて、科学の人材は幼いころから科学への関心が高く、中学時代から科学への学習意欲や創意力が爆発的に増加することがわかった」とし、「中学から、特化された科学教育が必要だ」と話す。

氏は、「科学の英才教育も重要だが、一般の中学や高校の画一的で標準化された科学教育や数学教育も変えるべき」とした上で、「少なくとも、科学や数学では生徒の能力や適正を考慮した『オーダーメード授業』を開発する必要がある」と付け加えた。

氏はさらに、「調査対象の科学者の多くが、幼いころから文学や芸術分野の読書を好んでおり、このような経験は科学の学習において大きく役立ったと語っている」とし、「読み書き教育を強化する必要がある」と述べた。

研究チームではまた、科学への関心を促すためには、科学の大衆化も必要だとアドバイスする。

オ教授は、「調査対象の科学者のうちの多くが、中高時代に偶然、有名な科学者の講演を聞き、進路を決めている」とし、「単なる講演のような『偶然の機会』ではなく、体系的に科学や科学者と接する文化を整えるべきだ」と語る。

このため、「全国にそれぞれ3館、17館しかない総合科学館や教育科学館を大々的に増設し、科学者との出会いを拡大する必要がある」と言う。

一方、調査に参加した科学者は皆、研究に必要な支援を、比較的十分に受けていると答えている。

しかし、多くの科学者は、現在の科学者の評価体系は、独創的で質の高い研究を進めるには障害となり、評価体系の変化が必要だと指摘する。



turtle@donga.com