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[オピニオン]罪質

Posted November. 02, 2007 07:05,   

朝鮮時代、成宗(ソンジョン)19年に、ある私奴が父親の髪の毛を握って揺さぶった罪で逮捕された。刑曹で取調べを行った後、「法律上の不待時斬に該当する」と告げると王は、「そのまま実施せよ」と命じた。不待時斬とは、罪の深い人を、判決が終わり次第、首切りすることを言う。同じ首切りといっても春分から秋分にかけて、万物が蘇生する時期は避けて、時を待って行う待時斬もある。罪の軽重によって、罪人を扱い方が違っていた。

◆中宗は罪質の悪い場合にも、人情を与えようと尽力した王だ。いつか、朴ジメという強盗の処刑の時期をめぐって、「今は万物の蘇るときなので、刑を執行するのには、非常に気が向かない。秋まで待つのはどうだ?」と聞いた。しかし、ある大臣は「彼は残忍な殺人者なので、状況が異なります。罪には軽重があるので、このような人は時を待たずに実施すべきです」と告げた。中宗は否応なく、不待時斬を認めた。

◆罰を下すためには先に罪の有無をわきまえた後、有罪と判断される場合は、その軽重や性質、すなわち、罪質を判断しなければならない。李仁濟(イ・インジェ)民主党大統領候補が、大統領選挙への出馬説の取りざたされている李會昌(イ・フェチャン)氏を「自分より罪質のさらに悪い人だ」と批判した。1997年の大統領選挙の際、息子の兵役逃れの問題でハンナラ党の李會昌候補の支持率が10%前後に急落した際、代案として出た自分とまだ動きようのないハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)候補の支持率の下落を仮定して、「スペアー」として出るという李會昌氏とは違うという倫理だ。

◆同氏の主張は、10年前の自分の大統領選予備選挙に不服して、独自で出馬したことも「有罪」であることを認めたということから、目を引く。予備選挙で決定された候補の支持率が下がれば、代案出馬への正当性が与えられるという考え方はそもそも話しにならない。同氏は、金大中(キム・デジュン)氏の当選に決定的に寄与した末、「予備選挙の不服者の大統領選挙への出馬禁止」という規定を作るきっかけを提供し、さまざまな党を転々とする渡り鳥の道を歩んだ。そのような李仁濟氏から、「罪質がさらに悪い」と言われた李會昌氏は、今、何を考えているだろう。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員 sooya@donga.com