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[オピニオン]新しい北風の助演

Posted March. 07, 2007 06:48,   

映画「王の男」が大ヒットした時、李海瓚(イ・ヘチャン)前首相はよく「盧武鉉(ノ・ムヒョン)の男」と描写されたりした。実勢の首相として、盧大統領の格別の信任を受けている上、大統領をかばう役割をしていたためだ。韓明淑(ハン・ミョンスク)首相の退任が決まった時、盧大統領が「李海瓚のような人はいないか」と吐露したほどだ。彼は今も大統領府政務特別補佐官として盧大統領をそばで、大統領を助けている。

◆この李前首相がきょうから3泊4日間、平壌を訪問する。北側の民族和解協議会の招請によって与党ヨルリン・ウリ党の東北アジア平和委員会委員長の資格で、東北アジア平和体制の構築などを議論するためというのが党の公式説明だ。大統領府と統一部もそのように言っている。しかし、これをうのみにしている人がどれほどいるだろうか。時が時である上、彼と盧大統領との関係から鑑みて、「南北首脳会談の推進のための偽装用の訪朝」という観測が出ているのも無理もない。東北アジア平和委員長というポストも急造されたものだ。

◆昨年6月に霧散した金大中(キム・デジュン)前大統領の訪朝を実現させるためという説もある。彼は盧大統領と金前大統領をつなぐ数少ない人物の一人だ。金前大統領のおかげで国会議員になり、金大中政権時代、初代教育部長官を務めた。少し前に、金大中氏の最側近である権魯甲(クォン・ノガプ)氏が赦免されると、一緒にゴルフをするほど金氏サイドの人物に近い。「太陽政策」の死守のためにも訪朝を望んでいる金氏のために、彼が荷を負うこともあり得る。もちろん、盧大統領の了解があってこそだが。

◆このような情況を総合すると、「6月平壌で開かれる6・15南北共同声明採択7周年記念行事を前後にした特使交換と8・15光復節を前後にした南北首脳会談の可能性」に言及した統一研究院の展望がもっともらしく思われる。氷解ムードを大いに盛り上げて、「平和勢力」を名乗る汎政府与党圏が、大統領選挙を有利に運ぼうとする陰謀と見ている向きもある。李前首相は金大中政権と盧政権の誕生を率いた選挙戦略家だった。彼が再び、政権継続のために前面に乗り出したのか、国民は見守っている。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com