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[オピニオン]新国債報償運動

Posted February. 21, 2007 07:10,   

大邱市中区東仁洞(テグシ・チュング・トンインドン)2街には「国債報償(返済)運動記念公園」がある。通貨危機に見舞われていた1998年に作られたもので、面積は42314平方メートルに達する。20世紀初頭に大邱で始まった国債報償運動の精神にあやかって通貨危機を乗り越えようという趣旨で造成された。構内の遊歩道沿いには、22.5トンの達句伐(タルグボル=大邱の旧名)大鐘をはじめ、李陸史(イ・ユクサ)、朴木月(パク・モグォル)、李鎬雨(イ・ホウ)、尹東柱(ユン・ドンジュ)など、地元出身の詩人の詩碑や、李彦迪(イ・オンジョク)、金宏弼(キム・グェンピル)、徐居正(ソ・ゴジョン)、李滉(イ・ファン)、鄭夢周(チョン・モンジュ)、李相和(イ・サンファ)の名言碑も並んでいる。

◆国債報償運動が21日で100周年を迎えた。日本占領期当時、日本は韓国経済を侵奪するため、日本からの借款を押し付けた。そのため、朝鮮(チョセン)王室は、東京で200万ウォンの公債を発行することになり、これで発生した外債が1907年には総額1300万ウォンに達した。王室の厳しい財政状況では返済が不可能だった。国民がこの債務を肩代わりして返済し、国権を守ろうという運動が始まった。出版社の広文社(クァンムンサ)の設立者である徐相敦(ソ・サンドン)、社長の金光濟(キム・グァンジェ)先生が提案した民間レベルの経済独立運動だったわけだ。

◆募金を総括する志願金収合事務所ができ、皇城(ファンソン)新聞、大韓毎日新報などの新聞は、後援キャンペーンを展開した。「今、私たちの国債1300万ウォンには、国の存亡がかかっているといえよう…2000万同胞が三ヵ月間だけタバコを絶ち、一人一人が一月20銭でも貯めれば…」(大韓毎日新報)。2ヵ月あまりで約4万人が運動の輪に加わった。ソウル、平壌(ピョンヤン)、晋州(チンジュ)など、全国各地の妓生(キセン=日本の芸者に当たる)も大事にしていた金や銀の指輪を差し出した。

◆大邱では最近、100年前の精神を生かして国の競争力を高めようとする新国債報償運動が活発に行われている。徐相敦、金光済両先生の胸像の除幕式や切手の発行、コンサート、展示会、記念オペラ「火の魂」公演などが1週間続く。私たちが「金集め運動」で通貨危機を乗り越えたのは、たった10年前のことだ。国債報償運動は、視点を変えれば政府がきちんと役目を果たせずにいたことの裏返しだ。この運動の精神は生かしていくべきだろうが、政府にもやるべきことをやってもらいたい。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員 sooya@donga.com